京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/05
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学校教育目標 『発信力・行動力を身につけ、自己肯定感を得られる生徒の育成』

修学旅行を終えて・・・その4

 今回の修学旅行の最大の目玉は、民家に泊まる=民泊でした。普段は、自由に過ごしている生徒たちが、どんな表情、どんな態度、どんな行動で地元の方と2泊を過ごすのか、最初は心配が強かったのですが・・・。

《民泊の意義》
 ほとんどの生徒たちは、特に不自由なく、思うがままに、家族に守られて生活を送っています。不自由な事、気を使うことが少ないのが今の生徒たちの実態ではないでしょうか。そんな生徒たちが、初めて出会う伊江島の方の家に泊まり、そこで一緒に生活をする・・・我々にとっては、そこから何かを得てほしいという期待感がありましたが、やはり不安が強かったように思います。
 伊江島に到着し、開村式で初めてお世話になる地元の方と出会ったとき、ほとんどの生徒は「不安」がいっぱいの表情をしていました。気の合った友人と一緒とはいえ、やはり初めての経験が不安を大きくしていたのでしょう。しかし地元の方は、笑顔を絶やさず、温かい雰囲気で生徒たちを迎え、琉球舞踊で歓迎していただきました。お世話になる方と一緒に開村式の会場を出るとき、先ほどと比べて不安が少なくなったことでしょう。
 その夜、一番不安だったのは引率した教職員でした。「失礼な事をしているのではないか」「指示に従わずに勝手に外へ出歩いているのではないか」「体調が悪くても伝えられないのではないか」「好き嫌いの多い子は、沖縄の食事を食べられるのだろうか」「発熱やぜんそくがでているのではないか」等、心配なことだらけでした。やはり目の前に生徒たちがいないことが不安でした。
 2日目、教職員はグループに分かれて自転車と車に別れ、生徒たちの活動に出会うために、島の各地を縦横無尽に走り回りました。そこで出会った生徒たちの表情は、我々の不安を一掃してくれました。どの生徒も「楽しいよ!」「食事がおいしくて、食べ過きれなかった」「家の人がとっても良くしてくれる」と出てくるのは笑顔と感謝のみです。きっと温かいおもてなしをしていただいているのだと感じました。またいくつかのグループの生徒は、その家の子どもたちと一緒に行動していました。ちょうど土曜日で学校が休みだったので、お手伝いがてら”子守”をしていたのか、遊んでもらっていたのか・・・。和やかな雰囲気でした。
 そして最終日に別れの港で出会ったときには、どの生徒も、その家の子どもになったようで、涙ぐみながら別れを惜しんでいました。
 人と人とが信頼し合い、つながりあうには、どれだけ長い時間一緒にいるかということと、どれだけ充実した時間を一緒に過ごすかということにかかっていると思います。そんな意味では、生徒たちは伊江島の方と、本当に”濃い3日間”を過ごしたのだと感じます。本当に素晴らしい経験をさせていただきました。伊江島の皆さん、ありがとうございました。
 しかし、伊江港から船が出港し、見送りの方の姿が見えなくなったとき、生徒たちはまたもとの顔に戻り、アメヤガムをぺちゃくちゃ食べ、自販機でジュースを買って飲んでいました。この修学旅行での体験が、これからの生活にどう反映しするか、一過性の”イベント”に終わらせてはだめだと思いました。
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修学旅行を終えて・・・その3

 沖縄は日本のリゾート地として、マリンスポーツやダイビングのメッカとなっています。これから観光客がたくさん訪れ、沖縄を満喫する最も良い季節を迎えます。しかし、今から65年前に何があったのか、絶対にそれを忘れてはいけません。

《伊江島とは?》
 伊江島は沖縄本島の北西約9kmに位置し、面積は22.77平方km、人口は4845名の一島一村の島です。島の中央には標高172.2mの城山(ぐすくやま)がそびえ、山頂からは島全体が一望できます。また、サトウキビ・タバコ・花木の栽培が盛んで、ブランド牛の”伊江牛”が飼育されています。
 そんな穏やかでのんびりした伊江島は、65年前、戦争の真っただ中に位置していました。1945年4月の米軍の攻撃で、島は地肌がすべてむき出しになり、形を変えてしまうほどだったといいます。米軍の島上陸から6日間の戦闘で、4700人余の日本兵が戦死しましたが、うち1500人は日本軍の兵器を持たされた民間人だったと推定されています。当時の島の人口約7000人のうち、約3000人が本島へ避難していたので、島に残っていた4000人の実に4割近くが犠牲になったことになります。逃げ場を失った住民は洞くつ(ガマ)に隠れましたが、島東部のアハシャガマでは20世帯以上、約150人が避難していたところへ米軍に追われた日本軍が合流したため、軍の持つ急造爆雷で家族ぐるみの自爆を余儀なくされ、一瞬にして100人以上の命が失われたともいいます。米軍に捕らえられた住民が日本兵に連行されて斬殺された例もあり、伊江島の戦闘は「沖縄戦の縮図」と言われています。
 そんな悲惨な運命をたどってきた伊江島の東側は、現在も在日米軍の「伊江島補助飛行場」があり、島の面積の約35%を占めています。私も伊江島灯台まで行こうと車を走らせていましたが、なんとその行き先をフェンスが阻んでいました。灯台はフェンスの向こう側にあり、たどり着くことができませんでした。訪れる我々にとっては、過去のものとなっている「戦争」が、島の住民にとっては”今”も続いているののだと感じました。
 生徒たちはグループごとに、戦死された方が慰霊されている「芳魂の塔」の前で平和セレモニーをしていました。しかし、黙祷している生徒たちは、そのとき何を考え、何を思っていたのか・・・私たち教師も知らない戦争を、はたして生徒たちにどう伝えるべきか。後ろから生徒たちを眺めていてそんな事を感じました。民泊でお世話になっている”おかあ”は、「自分たちも戦争を経験していない。経験したおじい・おばあも高齢になっているし・・・」そんなことを話しておられたのが印象的でした。


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学級委員選出のお願い

 平成22年度のPTA学級委員を選出していただく時期となりました。1・2年生は19日(月)、3年生は本日21日(水)に、投票用紙と候補者リストを生徒を通じて各ご家庭に配布させて頂きました。投票用紙を封筒に入れ、学年・クラスを表書きして厳封の上、4月27日(火)までに担任の先生へご提出をお願いいたします。今年のPTA活動を円滑に行う上で、大切な学級委員選出ですので、趣旨をご理解の上、ご協力をお願いいたします。
なお、配布したプリントは、このHP右下の「学校配布プリント」欄にも掲載しましたが、次のリンクからもご覧いただけますので、ご利用ください。

◎「学級委員選出のお願い」へのリンク
 https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/2056...

修学旅行を終えて・・・その2

 2回目はバスの中のガイドさんの存在についてです。一生懸命案内をしてくれるガイドさん、それを聞く生徒たち・・・

《バスの中》
 修学旅行での楽しみは色々ありますが、バスガイドさんとの交流はとても印象に残ります。自分が高校生のとき、九州方面へ修学旅行に行きました。3日間、同じガイドさんに接し、その優しい話し方から、「あこがれ」や「ほのかな思い」を感じた事を覚えています。旅行後も、写真を送ったりして、何度か手紙の交流もありました。旅行の楽しさの幅を広げてくれたと思います。
 今回は、学校から伊丹空港、那覇空港から本部港の往復のみバスを利用しただけで、一番長く接したガイドさんでも、那覇空港と本部港往復の3時間程度でした。その間ガイドさんは、沖縄の歴史や文化、特に今でも沖縄に大きな影を落としている戦争・基地のことなど、一生懸命に話してくれました。でも残念だったのは、高速道路上を走っている時は、安全のため、ガイドさんも着席して前を向いて案内されていたことです。もちろん安全第一ですから、もしもの時を考え、シートベルトを着用することは必要です。しかし、案内をしてくれているガイドさんの顔が見えないことは、その思いを十分に感じることができず、ついつい話を聞き流してしまっているのです。
 コミュニケーションという言葉がよく使われます。人と人が交流するには、”聞く”事だけでは十分ではないのだと思います。その人の思いを感じ、自分の思いを伝える。人間同士のコミュニケーションには、五感が欠かせないのです。見て、きいて、臭いで、触れて、味わって・・・それらの組み合わせが多いほど、コミュニケーションは深まるのだと思います。私は集会のとき生徒たちに向かって、「話は目で聞く」ということをよく言います。「思いを伝え、思いを受け取る」そんなコミュニケーションをこれからも積み重ねていってほしいと思いました。

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修学旅行を終えて・・・その1

 4月16日(金)〜18日(日)の2泊3日の日程で、3年生は沖縄・伊江島への修学旅行に行きました。初めての飛行機、初めての沖縄、初めての離島、初めての民泊・・・初めてのことばかりで少し面喰いながらも、貴重な経験ができたと思います。この修学旅行に同行して、感じたこと、思ったことを随想形式で何回かに分けて掲載したいと思います。その1回目は、飛行機に乗って感じたことです。

《飛行機内での変化》
 今回は、沖縄への旅行ですから、当然往復飛行機(ANA)を利用しました。修学旅行を引率するのは、今回で10回目ですが、飛行機を利用したのは、去年に続いて2回目です。今回飛行機を利用して、去年と違っているいくつかのことを感じました。4月1日から、飛行機内のサービスが変わりました。去年は、座席には必ず音楽を聴くためのイヤホンがありましたし、離陸後しばらくして飛行機が安定すると、CA(キャビンアテンダント、以前はスチュワーデスでした)の方が、生徒たちにも飲み物をサービスしてくれました。雑誌や新聞も自由に読むことができ、退屈しないようにとの配慮もなされていました。しかし、今回は、イヤホンは希望者のみCAに頼んで貸してもらい、飲物サービスはなく、有料で提供されます。新聞や雑誌も機内には見当たりません。どこの航空会社も不況の影響を受け、このような機内サービスを廃止したとのことでした。
 サービスというのは、それをいったん受けると「当たり前」になってしまいます。そして以前よりもっと手厚いサービスを求めたり、サービス内容を他と比較してそれを基準に飛行機を決めたり、もし廃止されたら悪い事のように・・・。人間というのは本当に我儘なものなのですね。「不易と流行」という言葉があります。「守るべきものは頑固に守るが、変えるべきことはどんどん変える」という意味です。サービスは”不易”なのか”流行”なのか。一番大切なのはサービス?それとも安全?そんな事を改めて考えさせられました。そんな中でも、CAさんの笑顔と応対の温かさだけは、”不易”でした。そんな笑顔に厚かましく甘えて、行きも帰りも「お試し期間」の無料コーヒーを頼んでしまいました。
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全国学力・学習状況調査の実施について

 平素は本校教育進展にご理解とご協力を賜りありがとうございます。皆様のお力添えをいただきまして,本校では,子どもたち一人一人の学力向上に向け,教職員一丸となって取り組んでおります。
 さて,文部科学省の「全国学力・学習状況調査」が4月20日に中学校3年生を対象に実施されます。本校では修学旅行の代休日にあたるため4月22日に実施予定です。京都市では,従前どおり,市立小中学校の全校が参加いたしますが,国の集計が抽出方式となったため,学校によって取扱いが異なってまいります。
 ただし,何れにしても,全ての市立小中学校が自校の取組を検証する好機と捉え,本校教育実践の充実に向けて効果的に活用してまいりたいと考えております。
 なお,調査実施にあたっては,個人情報保護の観点から,解答用紙には氏名を記入せず,個別の答案番号を記入するなど,国においても万全な措置が講じられております。
 また,調査結果の概要等につきましては,学校便りなどを通じて後日お知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。

部活動見学実施中!

 9日(金)から部活動見学が始まりました。昨日も雨で部活動ができにくかったため、本格的な部活動見学は今日からといったところです。放課後、各部に分かれて見学する1年生が目立っていました。2・3年の先輩たちも張り切ってパフォーマンスや勧誘をしていました。「さて、どのクラブに入部しようかな・・・?」
 見学は明後日15日(木)までで、入部届けを提出し、正式入部となります。十分に考えて入部し、是非3年間続けてください。
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『かつら川チューリップロード』登場!

 多くのチューリップが満開となり、校門に『かつら川チューリップロード』が登場しました。生徒たちが球根を植えてくれてから3カ月余りでこのように立派に育ちました。チューリップは寿命が短いため、全部が一斉に花開くことは難しいので、徐々に咲いていく様子を楽しいで頂きたいと思います。
 オランダから送られた大切な球根ですから、来年も育つようにしたいものです。地域の皆様にも鑑賞していただければと思います。
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「平成21年度学校評価実施報告書」を掲載しました!

 昨年度の学校評価を総括した「平成21年度学校評価実施報告書」をこのHP右下の「配布文書」「学校評価」の欄に掲載いたしました。昨年度の学校評価から出てきた課題等をもとに、今年度の教育活動を実践していきたいと思います。ぜひご一読下さい。 なお、この報告書は、次のリンクからもご覧いただけますので、ご利用ください。

◎「平成21年度学校評価実施報告書」へのリンク
 https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/2056...

散りゆく桜と、花開くチューリップ!

 今日12日は春の雨の1日です。校門の桜はついに散り始め、雨にぬれた地面にピンク色のジュータンを敷き詰めています。そして、チューリップはいよいよ満開に近づいてきました。真っ赤な色が、生き生きとした命の強さを感じさせてくれます。校内の植物はどんどん入れ替わっていきます。これからが楽しみですね。
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学校行事
6/14 前期教育相談−1 心臓二次聴診
6/15 西京支部中学校授業研修会
6/16 前期教育相談−2
6/17 前期教育相談−3 ジャージ採寸(⇒6月29日・30日に変更) 再検尿
6/18 前期教育相談−4 1年歯科検診 育成学級合同球技大会

学校評価結果等

学校カレンダー

学校配布プリント

PTA配布プリント

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