最新更新日:2024/05/27 | |
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2学期終業式
2学期の終業式は,生徒の健康状況を配慮し,放送による式としました。式に先立ち,伝達表彰を行いました。多くの生徒諸君が学校内外で優秀な成績を上げてくれました。おめでとうございます。こんなにたくさんの生徒達が下鴨中学校の代表として頑張ってくれていることに対して誇りと栄誉を感じています。これからも,もっともっと高みを目指して,あらゆる分野において皆さんが持てる才能や力を発揮して活躍されることを望んでいます。
以下は,学校長の講話の要旨です。 令和の時代に突入し,世の中は何かと『新しい』ことへの挑戦や『人とひととの調和』をテーマに行動や実践される事が多かった一年であったと思います。その象徴となるラグビーワールドカップの盛り上がりは,競技者と観客者が一体となって同じ目標に向かう人とひととの良い摩擦が,期間中,継続していたのを感じることができました。 今,学校では「読む・書く・聴く・話す・計算する」などの基礎的な知識や技能の習得が重視される一方で,これらを活用できる主体性をもった人にどう育てていくのかが問われてること,すでに,現在の日本の社会では,このような知識として頭の中にどうあるべきかを知っているだけでなく,学んだことの良さや効果を実感して,さらにどうあるべきかを実践や行動で表現できる人が求められていると思います。 そんな中で,今年度から,下鴨中学校では今までの教育課程を変えたり加えたりしながら,下鴨ラボキャリアプロジェクトを立ち上げ,教員と生徒が共に総合的な学習の時間や学校行事の見直しを図り,より日々の学習を点数化するだけでなく,人としての成長や思考することの難しさや大切さやおもしろさを体験していただく方向に学校として進めることにしました。生徒の皆さんは,その変革の第一歩を踏み出し,様々な行事を通して素晴らしい能力を開花させてくれたと思います。どの学年にも本当に新しい時代を切り拓いていこうとするパワーと知恵を感じることができました。全校生徒の成長は,喜びのなにものでもありません。 人間は必ず日々の実際の場面での言動・実践・行動からその力を学びに変えることができます。下鴨中学校での全ての学びは社会に出た時に生きるものでなくてはなりません。 ところで,皆さんは下鴨中学校の目指す学校像の三つの学びを覚えてくれているでしょうか。 それは,1 信頼される人になろう 2 協働できる心を持とう 3 夢の実現です。 今一度,この長い2学期の中で,再度振り返って考えてください。特に各学年で学んだ人権に関わる様々な社会問題は私達の身近な問題を解決できていない中で悟れるものではありません。 友達の心を傷つけていませんか?隣にいる友達の心を理解できるだけの心の余裕はありますか? 下鴨中学校には心優しい生徒がたくさんいると思います。もしかしたら何かの理由で本当の自分を出せずに苦しんでいる生徒もいるかもしれません。間違っていると思ったことは正しい判断のもと,勇気を出して間違っていると言える人になって欲しいです。間違ったまま社会に出てしまうと,自分の思い通りの人生を歩みづらくなります。心の幸せって何でしょう。他人から暴言を受けたりや仲間外れをされることで幸せになれるでしょうか。またその逆を自分がしてしまっていて幸せな気持ちになりますか?もう一度立ち止まって考えていただきたい大切な内容です。皆さんが笑顔で学校にいられるようになって欲しいと思います。 70年の時を超えて下鴨中学校も節目の時を迎えています。現在は70年を生きることはまれではなく,たくさんの人々が社会で活躍する時代になりました。 『when I am 100years old,I think I will look like this!』 皆さんは100歳を生きることが当たり前の時代を生きると言われています。先のことはわかりませんが,どうぞどのような時代に生きても,自分の好きなもの,自分がやりたいと思うものはとことんこだわって生き抜いて下さい。まだ見つからない人はこれから必ず見つかります。そのために毎日の小さな夢を実現できる努力の人になって下さい。努力や勉強は自分を裏切りません。 年が明けて1月7日には,体育館で始業式を行います。この冬休みは1日ひとつ何か決めたことを実践できるよう心がけてみて下さい。2020年が皆さんにとって明るく光り輝く希望に満ち溢れた年になりますようお祈りして,今年最後の私のお話を終わらせていただきます。皆さん良いお年をお迎え下さい。 令和元年12月25日 京都市立下鴨中学校 校長 西村 周 |
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