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最新更新日:2024/07/30 |
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修学旅行を終えて・・・その5
伊江島に渡るには、船が必要不可欠です。船に乗ると、島に渡るまでのワクワクした気持ち、そして別れのときの涙、色々な思いが心の中にわいてきます。
《船での出合いと別れ》 伊江島までは約30分間の船旅です。船が本部港を離れると、「さあ、いよいよ伊江島が近付くぞ!」というワクワク感が心にわいてきます。本部大橋をくぐると、前方にシンボルである城山(ぐすくやま)の景色とともに、伊江島の島影がはっきりと見えてきました。半分ほどの地点で船が大きく揺れ、船上の荷物(コロコロ付)が左右に転がります。強風と外海の揺れに悩まされ始めたころ、港に到着しました。わずか30分とは言いながら、沖縄本土を離れ、遠くまで来たなという印象です。ちなみに、本部港午後5時発のこの船が今日の最終便です。折り返しもなく、明日の朝までは島から出ることはできません。そんな気持ちが心の隅にあるからかもしれませんが、港に出迎えていただいた地元の方に用意していただいた『歓迎 京都市立桂川中学校』の横幕が、まるで自分の家に帰ってきたような印象を受けました。 伊江島での3日間を終え、いよいよ島を離れる時がやってきました。お世話になった民家の方ともお別れです。3日間の思い出で胸がいっぱいになり、涙を流している生徒たちもたくさんいます。船に乗り、いよいよ出港というとき、大きく手を振り別れを惜しむ姿、船での別れというのは胸が詰まります。ほんの30分ほどの距離ですが、そこに”海”が存在します。陸続きの場所ならば、「いつでもすぐに戻れるかな」という気持ちがあり、そこまでの感動はわいてこないのかもしてません。海を渡るというのは、ひょっとしたら、周りが海で囲まれた島に住む日本に住む我々にとって、とてつもない大きいことなのかもしれません。もしかしたら、遺伝子の中に大昔から刷り込まれてきたかのような・・・。(ちょうっと大げさかも)「民泊は島がいい」という思いが確認できる姿でした。そして別れるときの横幕は「いってらっしゃい」、またこの島に帰ってきてほしいという思いが込められた別れでした。 人はその場面によってその気持ちが変化します。いつもと同じことをすることによる安心感、いつもとは違った経験をする不安感、そんな思いが交差するのがこの修学旅行なのかもしてません。そこに”船”があることで、その気持ちの変化が大きくなるのでは・・・。生徒たちの流した涙、それは人間として素直な感情が際立った瞬間だったのでしょう。そんな経験を多く重ねることが、人間としての「やさしさ」や「思いやり」を深めてくれるのではと感じました。何人の生徒が、「ただいま!」という気持ちで、再びこの島を訪れるのかな・・・と期待しています。 ![]() ![]() ![]() |
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