京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/04
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風かおる 古き都 雲渡る比叡の峰は 千年の歴史を伝え 安らかに学び舎いだく 真理にいたる道遠くとも そびえ立つ山路たどらん 力強く あすに巣立ち 新しき時代をつくる われらの下鴨中学校

〜転禍為福(てんかいふく)〜新しい年に向けて

 今日で2学期が終わります。ここに至るまで,たくさんの行事や学習をこなしてきた皆さんの姿には豊かな成長が観られました。その姿は時に,私達教職員の心を動かし,その高い志に共に学ぶ時間を共有できました。

 
 今年最後の終業式は,全校生徒のここ数週間の体調を慮って,放送による形態にしました。多くの全校表彰者の名前で溢れ,内外共に大活躍している下鴨中学校の生徒を心から讃えると共にこれからもまた,素晴らしい各分野での活躍を期待するところです。


 私のお話は,この一年の総括からさせていただきました。人間がいかに無力であるかを考えさせられた今年の自然の猛威については,生きるために命を守るために,私達の知恵や行動そして協働していかなければならないと教えられたことをもう一度考えてみました。


 良いニュースもたくさんありました。日本のスポーツ選手が大活躍した年でもありました。平昌オリンピック・パラリンピックでの各選手の豊かな人間性に,心を動かされたり勇気を与えられた人も多かったと思います。


 そして,私達の学校生活の振り返りをしてみました。各学年をそれぞれ私の視点で総括し,エールを贈りました。どの学年にも共通して言えるのは,『前進あるのみ』という強い心です。認証式で話した『諦めない心』もその言葉に含まれます。決めたことはやりきる。迷いや不安を打ち消すかのように実行する。下鴨中学校の生徒はそれができると信じています。自分を信じることは自信に繋がるとも言いました。この学校の学びに無駄なものは一つもありません。


 また,中国の古典「史記」から『転禍為福』のお話をしました。今年の漢字が「災」であったことをベースに,うまく物事を制する者は,禍(わざわい)を転じて福となし,失敗によってよく功をなすという意味を伝えたかったからです。人と人との争いはやがて国をも滅ぼします。共に学ぶ友人や先輩後輩達と一緒に,3年間しかない中学校生活を熱く,かっこよく学び多き時間を過ごしていきましょう。



 人生は成功体験ばかりではありません。失敗やミスを繰り返して強くなり,工夫や知恵が生まれていくのです。短い冬休みではありますが,もう一度,今年一年を自分の中でしっかり振り返り,新たな年と共に目標の実現そして夢の実現に向けて歩んで下さい。


 保護者の皆様,今年一年本校の教育活動に多大なご理解と温かいご協力を頂戴し,本当にありがとうございました。至らないことが多く,力が及ばないことを感じる一年でもございましたが,学校教育に対する強い信念と子どもへの深い思いを基盤に,全教職員で教育活動に取り組んでまいります。どうぞ引き続き,下鴨中学校と共に歩み続けていただきますよう宜しくお願い致します。


 皆様にとりまして,2019年が素晴らしい希望の光に満ちた一年となりますように。


               良いお年をお迎え下さいませ。

       
                      下鴨中学校

                      校長 西村 周

           
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人権月間に思う〜一人ひとりが笑顔で生きるために〜

 12月は人権月間です。

 1948年12月10日の国際連合総会で世界人権宣言が採択されました。人間が人間として生まれながらに持つ基本的人権はいかなる場合にも侵すことはできないという宣言です。

 下鴨中学校でも,本日から来週にかけて,学年の発達段階に応じた人権学習を展開していきます。日々,人権について考えていくことが前提ですが,友人関係や家族または自分の身のまわりや社会で起こっている様々な出来事により,心が折れたり,悩んだりすることも多々あることが日常です。

 この12月をきっかけに自分の心を整理して,改めて人間が人間として生きていく姿を見つめ直す時間にして欲しいと思います。

 自分の好きなところ,良いところをたくさん見つけて下さい。そして友人や自分の身のまわりにおられる全ての人々の良いところ,素敵なところを見つけると優しい気持ちになることを自分で感じて下さい。得意なことや苦手なことが自分にも他人にもあるのは当たり前のことなのです。認め合い,助け合い,共に生きていく姿は私達人間の誇りとすべき点だと思います。

 3年生の廊下や教室または1,2年生の教室にもクリスマスのおしゃれなデコレーションが目に付く季節となりました。とてもかわいい飾り付けで心がほっとしますね。

 皆さんは『赤鼻のトナカイ』という歌を知っていると思います。この歌は一人ひとりの命がいかに大切で尊いものかという願いを込めて作られました。


「真っ赤なお鼻のトナカイさんは〜」で始まる『赤鼻のトナカイ』の歌は、ジーン・オートリー氏が歌い1948年にアメリカで発売された歌です。英語のタイトルは、『Rudolph the Red-Nosed Reindeer』(赤鼻のトナカイ・ルドルフ)

もともとは、同名の児童書でした。その原作は、1938年に書かれたロバート・メイ氏による詩です。ロバート・メイ氏は貧しく、妻は病気でした。ある時,4歳の娘が「ねえ,パパ。なぜうちのママはほかのママと違うの?」と聞いてきた娘をなぐさめるために,“ 他の人と違っても神さまからいただいた命はいつか必ず幸せになるんだよ ”という希望を託して作ったお話です。

 真っ赤なお鼻の トナカイさんは いつもみんなの 笑い者
 
 でもその年の クリスマスの日 サンタのおじさんは 言いました
 暗い夜道は ピカピカの おまえの鼻が 役に立つのさ
 
 いつも泣いてた トナカイさんは 今宵こそはと 喜びました

 Rudolph, the red-nosed reindeer
 had a very shiny nose.
 And if you ever saw him,
 you would even say it glows.

 All of the other reindeer
 used to laugh and call him names.
 They never let poor Rudolph
 join in any reindeer games.

 Then one foggy Christmas Eve
 Santa came to say:
 ”Rudolph with your nose so bright,
 won’t you guide my sleigh tonight?”

 Then all the reindeer loved him
 as they shouted out with glee,
 Rudolph the red-nosed reindeer,
 you’ll go down in history!
 Rudolph the Red Nosed Reindeer

一人ひとりに素晴らしい才能と知恵があります。自分を認め,相手を認めることこそが私達が幸せに笑顔で生きていくための大切な在り方だと思います。そんな中学校生活を生き生きと送ってくれる皆さんであることを望んでいます。

                       校長  西村 周
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