最新更新日:2024/09/20 | |
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5年総合「伝統への熱き想い」…自分の考えを確かめに再訪問 その2
総合「伝統への熱き想い」では,職人さんの出会いから自分が一番興味をもった伝統工芸の職人さんに考えを聞いてもらい,学びを深めるために課題別に学習を進めています。
そのうち,1日(月)は京足袋に興味をもったグループが地域におられる京足袋職人さんの仕事場を訪問しました。 前回の京友禅染職人さん同様,「その通りですよ」と言われることもあれば,「ここは違って,本当の意味はこうなんです」など,一つ一つの考えに丁寧に答えてくださいました。 その中でも子どもたちの心に響いた話を紹介します。子どもたちは職人さんが大切にされていることのひとつに「お客さんを喜ばせたい」ということがあると考えていました。理由と共に職人さんに伝えてみると,職人さんは次のようにお答えになりました。「その考えはその通りだと思う。でも,喜ばせたいというよりは喜んでもらいたいという気持ちを持っていますよ。お客さんに納得してもらえるようなきちんとした足袋を納めたい。間違っても喜ばせたいという気持ちはないよ。」と。 一見すると,同じ言葉のようですが職人さんの真意として,「喜ばせたい」では職人さんが上に立ち,お客さんが下になってしまう。その一方で,「喜んでもらいたい(喜んでもらえる)(納得してもらえる)」では,お客さんの要望に応えて,職人として仕事をやり遂げるとなるようです。 ちょっとした違いですが,職人さんが最後に言われた「間違っても喜ばせたいという気持ちはないよ。」は子どもたちの心にも強く残ったようで,学校に帰る際に話をしている中でも話題にのぼっていました。 本物に触れ,さらに長く仕事に携わる方から生の声を聞くことができるというのは大変貴重なことです。5年生として過ごすのも残りわずかですが,これからにつながるように学習のまとめを進めていきたいと思います。 |
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