最新更新日:2024/05/30 | |
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人権集会…視覚に障害のある方をお招きして
24日(火)に人権集会がありました。低学年と中学年以上に分かれて,京都府視覚者障害者協会より講師の先生をお招きして,目の見えない世界についてのお話をしていただきました。この方は,40歳の時に目が見えなくなり,現在は目の前は灰色が広がっているそうです。
「目が見えないようになりたい,という人はいない。でも,人間は生きていて病気やけがをすることがある。私は目が見えないが,目以外の障害もある。あってはならないが将来目が見えなくなるかもしれない。そのためには,誰が障害者になっても参加できるような社会を作っていかなければならない。そのために今日はぜひ,君たちにもできる手助けする方法を知ってほしい。」と言ってお話を始められました。そして,目を閉じての片足立ちや視野を閉ざす体験を交えながら,自分の経験を語って下さいました。子どもたちは終わってからの感想交流で思ったことや感じたことをしっかりと伝えることができました。 講師の先生は,最後にこのように締めくくられました。「私も昔は障害をもつ人はかわいそうな人だな,不幸な人だなとどこかで思っていた。でも今は違う。生きていく中で人間は望んでいなくても病気やけがをしてしまうことがある。自分もそうだった。何とか治らないか,元通りにならないかととても苦しんで悩む。でも,どうにもならない。それが分かった時,人はあきらめる。そして,現実を受け入れる。「あきらめて受け入れる。」これができると,人は次に進むことができるのだ。それと人と動物のちがうところ,それは互いに助け合えるということだ。今日は,みなさんにこのことを知ってほしいと思って,ここに来たのです。これからもっと人と人が助け合う世の中になるよう,みなさんも行動してくれたらうれしいです。」と。 今回のお話を通して,たくさんの気づきがあったことでしょう。学んだことを実生活に生かしていけるように,自分の心にとめておいてほしいと思います。今週の金曜日には人権参観・懇談を予定しています。子どもたちの人権意識を高められるように取組を進めていきます。 |
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