京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2019/03/29
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豊かな人間性の育成をめざし 互いの人権を尊重し合い「若き日に心を磨き」「若き日に身体を鍛え」「若き日に知識を広め」「若き日に友と交わり」 未来の糧を創ろう!         歩む道に迷いなし。このまま,まっすぐに・・・         3月29日(金) 離任式

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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『楽しぃ生活しいや!』
 年度末から父が入院しています。その時は、母と妹との区別がつかないほど意識が混濁もしていました。今だから言えますが、『始業式や入学式に休むことにならねばよいが…』そう思いました。今の医学は素晴らしいです。20日間ほどして集中治療室を出ることができ、普通病棟に移ってからは、身体のチューブが次々とれて、赤ちゃんの離乳食のような食事ですがとれるようになりました。今では、自分で食事も用便もできるまでに回復し、歩く練習を始めてもいます。ただ、体重は10キロほど減少し、すでに恰幅のよい父の面影はなくなりました。
 土曜日と日曜日には必ず病室を訪れます。日曜日には妻と上の息子も一緒です。元々耳が遠いのでホワイトボードを使って筆談をするのですが、随分とコミュニケーションがとれるようになってきました。父は、自分の身体が重篤であるにも関わらす、常に家族のことを慮っています。「おばあちゃん(母)は疲れてへんか?」「陽太(二男)は元気にしてるか?」「家のことで色々と面倒を掛けるけど、学校の仕事は大丈夫か?」
 病気からの立ち直りに気力が大切であることを思い知ったエピソードが2つあります。1つは、意識がしっかりとしていない時のことです。アメリカ留学中の二男には今回の入院のことを知らせていないので、帰国するまでによくなってほしいと言ったときです。父の表情が引き締まりました。もう1つはごく最近です。用便の失敗を繰り返すと、父自身が自信を喪失するので、それがしっかりとできるようリハビリを頑張ってほしいと言った時です。無言でしたが、強い決意がこちらに伝わってきました。
 昭和5年生まれで86歳になる父は、将に激動の時代を生きてきました。敗戦を経験し、ひもじい思いをして成長期の青年時代を過ごしました。そして、働きに働いて日本の復興を支え、我が国を世界有数の経済大国へと導いてきた世代の人です。辛抱強く身体が丈夫で、学ぶことにも衣食住にも貪欲です。高度経済成長期に生まれた私は、働くことが家族と社会のためになるということを父の背中から学んできました。
 先週のことです。仕事が立て込んでしんどい思いをしていました。学校経営のことや家庭のこと、そしてその両立についてプレッシャーも感じていました。病室を去ろうとした瞬間です。「清人、楽しぃ生活しいや!」父はそう言いました。「十分楽しくやってるで」そうは答えましたが、どうやら父には見破られていたようです。
 帰りの車の中で涙が溢れました。翌日、息子が父の病室から出た直後に言いました。「ここへ来ると、不思議と“やる気”になるねんな…。」
 ここまで回復したのは奇跡です。それならば、もっとすごい奇跡を起こしてほしいと願っています。「清人の退職の年まで生きて、オリンピックを見に行くんや!」3年前に東京五輪が決定したとき、父自身が立てた目標の実現です。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「魂のこもったプレー」
 小さな頃からスポーツはするのも観るのも大好きです。小学生の頃は、学校ではドッヂボール、学校から帰ったら近くの公園で野球をしたものです。
 夜には毎晩のようにプロ野球ナイター中継を観ていました。各球団の先発メンバーはもちろん、代打やリリーフピッチャーの名前まで全員頭に入っていました。そんな少年時代を送ったので、先日2年の男子が体育でソフトボールをしているのを見て少々驚きました。ルールを知らない生徒が結構いましたし、投げる・受ける・打つという行動が何ともぎこちないのです。「時代は変わったなあ」と感じました。
 さて、昨日は「総括考査」ということで部活動がなく、その分諸会議も早くおわったので、久しぶりに早めに帰宅できました。8時頃に夕食をとると、割と安心して“ガッツリ”食べられます(笑)。その後は、TVでスポーツ観戦を楽しみました。
 昨晩は、私と同じように野球中継とバレーボール中継とをCMごとに切り替えながら観ていた人が多かったのではないかと思います。
 我が家の応援する阪神タイガースは、近頃終盤に追いつかれたり逆転されたりで、どうも“スカッ”としない戦い方をしていました。昨日も、同じようになるかなとハラハラしながら観ました。最終回の中日の攻撃で甲子園のマウンドに立ったのは藤川球児投手でした。久しぶりの抑え役としての登板です。なんと、全球ストレートの真っ向勝負でした。最初の打者から三振を奪い、そして3者凡退に討ちとった時にはソファーから飛び上がらんばかりに興奮しました。
 すぐにバレーボールに切り替えました。前日に韓国に敗れた女子チームには、リオ五輪に向けて後がない状態でした。ところが、対戦相手のタイにセットも得点も常に先行され、思いのほか苦戦を強いられました。観だした時には、セットカウント2−2の5セット目で、すでに随分と引き離されていました。先に10点目を奪われ、あれよあれよという間に6−12に。正直に言って、観ている私たちは諦めました。でも、選手は諦めていなかったようです。相手監督のレッドカードもあって一気に日本のペースになりました。6点差を跳ね返した連続得点の度に家族全員で歓声をあげました。14−13で相手サーブ。最後の攻撃です。『ここで弱気になるなよ!』選手は素人ではないのにそう思って観守りました。鋭いスパイクが決まって日本チームの勝利です。「ヨッシャ―っ!」声をあげて跳び上がりました。家族全員で感動しました。
 藤川投手と女子バレーボールチーム、魂のこもった全力プレーに観ているこちらの魂も震えました。中学生の試合やコンクール、行事に向けての取組なども、そこに魂が込められていれば、十分に観る者の心を動かします。
 今後の向島中学校の生徒の頑張りと活躍に大いに期待します。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「習熟度別分割授業」
 ことしのGWはよい天気に恵まれました。一方、学校のある日は、この時期にしてはやけに雨が多いように思います。例年なら半袖で過ごす教職員がもっといますが、今年度は私も含めてまだ上着を着ていている者が目立ちます。
 授業が始まって約1カ月が経過しました。毎日各教室を観て回ります。どのクラスも活気があり学ぶ雰囲気に満ちていて、よいスタートが切れたと嬉しく感じています。学校生活の中で最も長い時間を過ごす各教科の授業が充実していることは極めて重要です。
 ところで、普通学級の中で1クラスだけ6〜8人の少人数で学習が進行している学級があります。2年生の数学で、昨年度から取り組みだした「習熟度別少人数分割学級」です。これまでも少人数による分割授業に取り組んではきました。しかし、名簿の奇数と偶数、あるいは前半と後半で分ける「単純分割」では、教師の生徒一人ひとりへの関わりは多く(厚く)なるものの、顕著な効果が得られなかったようです。そこで、生徒の能力に応じた学習内容と学習方法を工夫できる「習熟度別分割授業」に切り替えました。習熟度別にすると、生徒の差別化に繋がるのでは…と懸念もされました。そこで、クラス分けの際には教科担任だけでなく学級担任も一緒に丁寧に面談を行い、基本的には本人の希望と保護者の了解を得たうえで決定するようにしました。
◎ゆっくりと簡単に教えてもらえる ◎わかるから授業が楽しい ◎勉強方法が一人ひとりに合っている ◎細かく教えてもらえる ◎点数が上がった −S1クラス
〇授業の進むのが速くてうれしい 〇授業のペースがちょうどよい 〇全員で授業を受けている感じがする 〇応用問題がたくさんできた       −S2クラス 
 これらは、昨年度の研究報告書から抜粋した現3年生の感想です。
「一斉授業や単純分割では、どうしても拾えなかった生徒たちに力がつけられていることが一番です。」こちらは指導に当たる教師の言葉です。
「今までやったら1時間中“ボーっ”としてたり、分からんまま授業が終わったけど、このやり方になってメッチャよう分かるようになった。勉強が楽しい。このクラスになってホンマによかった!」現在S1クラスで学ぶ2年生の生の声です。
 T:「今の説明、分かるか?」 S:「分からん。もう一回説明して!」
 こんな会話が1時間中聞こえてきます。“理解させるということが、これほどまでに学習意欲を高めるのか!”と改めて認識させられ、教育の原点を観るような思いでいます。 本校の特徴でしょうか、今年度もS1クラスでの学習を希望する生徒が多いのが現状です。定期テストは同一問題で行っていますし、評価の規準も同じにしてあります。クラス替えのタイミングやその頻度など、まだまだ課題はありますが、この取組の今後を楽しみに見ていきたいと思っています。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「春の大会を振り返る」
 GWがほぼ終わりました。今年もたくさんの試合の応援に行き、子どもたちの素敵な表情に触れることができました。「校長先生、休みの日なのに大変ですね。」保護者の方からそんな言葉もいただきます。どうぞお構いなく。こうして子どもたちの一生懸命な姿を見ることで、私の方もエネルギーを貰っていますから。
 部活動の目的は「人間性(人格)の形成」であり、「勝つ」ことは目的に到達するための目標です。教師になった頃から一貫してそのように考えてきました。かつては「強いけれども態度の悪い」チームや選手もいました。これでは部活動の意味がありません。
挨拶や言葉遣いをはじめとして、時間を守ることや準備や後片づけを手際よくすること、対戦相手に対する尊敬の態度や保護者や先生に対する感謝の気持ちなど、部活動を通じて学べることはたくさんあります。
 今春、1回戦で敗退した部も少なくありません。『一生懸命にやっても、どうせ勝てへんのやったら練習もいいかげんでええやん!』負けた瞬間はそんな気持ちが頭をよぎった人がいたかもしれません。でも、それは違います。勝とうと思って一生懸命に練習する過程にこそ先ほど述べた学びがあるのです。今回はバレー部が秋に続いてベスト16入りを果たしましたが、本校にはベスト16になら入れる力のある部は他にもあると思っています。みんな、きちんと部活動の目的に向かっているからです。3年生諸君、最後で最大の夏季大会へ向けて日々の練習に一生懸命取り組んでほしいと思います。
 春の大会を見て、特に印象に残ったことを綴っておきます。
 3人の1年生が出場した野球部。ビビりながらもよく頑張りました。先発ピッチャー、女の子ながらよく投げたと思います。夏の大会では完投できる体力と気力、自信を付けてください。3年生が一人だけの男子バスケットボール部。あれだけ得点差をつけられたら、途中で試合を投げ出すチームもあろうかと思いますが最後までよく頑張りました。試合後も私一人だけの応援席にきちんと挨拶に来てくれました。完敗でしたが感動のある試合でした。ラスト43秒で逆転勝利した女子バスケットボール部。最後まであきらめなければ道は拓けることを証明してくれました。あの時の興奮と感激を忘れないでほしいと思います。一生懸命取り組んでいさえすれば、部活動以外でもこんな奇跡的なことが起こるはずです。男女のテニスと卓球の試合では、得点を意識した戦い方を学んでほしいと感じました。各セットやゲームは競っているのに、勝敗を左右するような大事なポイントをことごとく相手に奪われてしまいます。これでは試合展開はしんどいです。ラグビー部は強敵相手によく戦ったし、まさかの初戦敗退をしたサッカー部はとても悔しい思いをしたに違いありません。
 さあ皆さん、夏までの3か月間、目的を見失うことなく、目標に向かってできる限りのことをしてください。部活動は皆さんの心身を鍛えてくれます。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「校長の仕事」
 家庭訪問が始まりました。午後は担任の先生が各家庭に寄せていただき、様々な話をさせていただいているかと思います。「この時期の家庭訪問は、その後の関係づくりの基礎だと考えること」教師になった頃にそう教わりました。私が子どもの頃、学校の先生は年に一度この時期にだけ家にやって来ました。いざ教師になってみると、本校の教師もそうですが、しょっちゅう家庭訪問に行きます。「要件を電話ですませず家へ行け!」保護者や家庭との信頼関係を築く上での鉄則です。うちの教師の動きを見ていて、誇らしく感じているところです。
 さて、新年度が始まって約1ケ月。1年生との関係もできてきました。今年も色々と質問をしてきます。よくある質問に「校長先生って、毎日学校で何してんの?」があります。確かに、私の仕事は子どもたちには見えにくいでしょうね。「HPアップするのが仕事」笑いながら答えることもありますが、『今はそれではすまされへんな!』という場合には次のように答えています。「君たち生徒一人ひとりのことをできるだけ深く知ることと、生徒や先生に“やる気”を起こさせることが校長先生の仕事やで。」
○ビジョンを示す
 向島中学校をどんな学校にしたいのか。どんな方法でそれへ向かうのか、そのビジョンを示すことが一番大きな仕事です。毎年、年度初めの職員会議でこの部分には相当の時間をかけます。これまでの本校の歴史と取組を踏まえつつ、課題と目標を明らかにしながら、できるだけ具体的に示します。
○生徒と教職員を大切にする。その為に、一人ひとりをその背景まで含めて深く知る
 生徒理解は、生徒を指導するうえでとても大切です。生徒の抱える課題や背景は様々で、その深さも広さも異なります。325人全員分を理解するのは難しいですが、そうありたいと努めています。39人の教職員に対しても同じです。
○生徒と先生に“やる気”を起こさせる
 とにかく褒める。感謝の気持ちと暖かい眼差しで見守る。明るいムードをつくる。前向き上向きの姿勢を貫く。これらを実践しているつもりでいますが、一番大事なのは、『必ずできる、やってくれる』と生徒と教職員を信頼することだと思っています。
○ 「学校の応援団」でいてもらえるよう地域の方や外部の方を大切にする
 校長の重要な仕事です。小学校や保育所幼稚園など、校区の教育施設や学校を支えてくださる地域の諸団体の皆様方と、学校の代表者として接する場面はとても多いです。これからの学校は地域と共在していかなければなりません。
 改めて「校長の仕事」について考えてみました。毎日動き回っています。身体が2つ3つ欲しいくらいです。次から次へとしたいこと、しなければならないことが湧いて出てきます。しかも責任は重大です。でも、こんな仕事が楽しくてなりません。

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「つながり」
 桜に代わってハナミズキが目を楽しませてくれています。確か、昨年もこの時期に同じようなことを書きました。向島中学校での1年が過ぎたことを改めて実感しています。
 さて、昨日は3年生が「全国学力・学習状況調査」に取り組みました。国語と数学の2教科で、それぞれにA・B問題があります。アンケートもあるのでほぼ一日仕事です。「部分点をもらえることもあるし、絶対に空欄を残したらアカン!」事前にそんな注意がされていました。「高校入試のつもりで臨め!」そう言っている担任の先生もいました。3年は生徒も教師も気合を入れて臨んでいます。
 毎年8月末頃に調査結果が出ます。一人ひとりの学力と学習状況を知ることが本来の目的ですが、マスコミ等の影響もあってか、京都府や京都市が、あるいは自校が全国のどのくらいの位置にランキングされるのかが話題の中心になります。京都市の中学校は、調査が始められた頃は47都道府県中30番台の下の方に位置していましたが、徐々に順位を上げ、現在はベスト10に入ってきました。もの凄い進歩です。
 ところで、毎年上位にランクインする県は決まっています。秋田県や石川県、福井県などです。大阪府や愛知県などの大都会はなかなか上位にランキングされません。この理由についてずっと考えられています。様々な意見があるなか、私は大阪大学の志水宏吉教授の説に共感しています。志水先生は「つながり」の差だと言います。つながり較差が学力差に表れているのだと。確かに、上位にランキングされている県では、三世代同居家族も多く、家族や親戚、地域のつながりがまだ強く残っており、学校を中心としたコミュニティーがしっかりと築かれているようです。
 また近頃、「貧困」が重大な社会問題になってきました。学校現場でも、もはや看過できない状況です。「貧困」は、単に経済的に苦しい「貧乏」とは異なると言われています。家族と地域のつながりが薄くなり、核家族や1人親家庭が増えている中で子育てにかかる親の負荷は増えますが、周りに頼る人がいない状態です。今や6人に1人の子どもが貧困のもとで暮らしているそうです。このような子どもは塾へ通うこともできません。必然的に、通塾できる子どもとの学力や学習環境、学習への意欲や自信等は大きく違ってきます。学校では周りの学力についていけず、不登校になったり自信を喪失したり将来への展望を失うケースもあるようです。
 だからこそ「つながり」が大事になってきます。昭和の時代のようにそれを地域でつくることが難しいのなら、その役割を学校が担わなければなりません。そこで本校では生徒に向けてのメッセージの中に「一生の宝物になるような人間関係を築け」を掲げ、重点的に取り組んでいます。全国調査の話から「つながり」について綴ることになりました。今一度、先生同士やご家族で話題にしてみてほしいと思います。

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「好スタート」
 今年の桜は、長い間私たちを楽しませてくれました。「ありがとう。そして、お疲れ様でした!」花びらを落とし、黄緑色の若葉姿になっていく桜の木々にそう言いたい気分です。
 さて、先週は6日に着任式と始業式、7日は入学式、8日は小学校の入学式で9日には校区にある幼稚園の入園式と、式がたくさんありました。1年のスタートに当たる式はどれもフレッシュで、希望に満ちあふれて、そこに集うすべての者を「さあ、やるぞ!」という気分にさせました。
 陸上競技で言えば、それが短距離走であれマラソンであれ、スタートはとても大切です。これを失敗すると、ペースを乱して決してよい記録を出せません。学校の一年は、マラソンよりももっと長いレースですが、これもやはりスタートは大事だと思っています。着任式は緊張感のなかで、始業式は厳しさと楽しさをもって、そして入学式は厳粛に行うことができたと、自校の事ながら喜んでいます。
 始業式では、生徒たちが私の話を真剣に聴き、感想を求められると自分の言葉ではっきりと思いを伝えました。今年度着任した先生方は、こういう形式の始業式を初めて経験して、とても驚き同時に感心もしていました。入学式では、「新入生呼名」の場面が特に印象に残っています。学年主任のよく通る声での呼名に、「はいっ!」。入学生が大きな声で返事をして起立していきます。「1年1組、回れ右、着席!」一糸乱れぬ集団行動です。保護者や来賓の皆様は驚かれたのではないかと思います。「自衛隊か防衛大学の入学式みたいやった…(笑)…」来賓の方からそんな感想を頂きもしましたが、「うちの学校、今の子どもたちにはこんな経験も必要だと思います。」という私の返答に、その方は満足そうな表情を浮かべられ、納得されているようでした。
 今週に入って、各学年の集会を観にも行きました。「新歓ふれあいトーク」も参観しました。昨日からは、各教科の授業も本格的に始まっています。どの場面を観ても、子どもたちの新鮮で、それでいて「やるぞ!」という強い意気込みを感じます。
 毎朝の校門での登校指導にも楽しみがあります。今年度の1年生は、既に本校のHPの内容を知っているようで、笑顔いっぱいでカメラに収まります。また、卒業生が新しい制服に身を包み自転車に乗って高校へ登校していく姿を見るのもよいものです。「おはよう!」かける言葉はそれだけですが、心の中では『がんばれよ!』『しっかりな!』『楽しみや!』などと念じています。
 新年度がスタートして1週間。課題がないわけではありません。今後は行く手を遮る荒波が立つこともあるでしょう。でも先ずは、生徒と教職員400人を乗せた“向島丸”は大海原へ向けて順調な出帆をすることができました。この先、いったいどんな旅路になるのか…、不安はありますが、それよりも楽しみでなりません。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「前向きに積極的に」
 桜の花が満開です。今年の着任式・始業式は、校門の桜が満開の状態で生徒を迎えてくれました。一昨日の雨で散るのではないかと心配もしましたが、その時にはまだ咲ききっていなかったためか、結果的にはラッキーなことになりました。入学式には、やはり桜が似合います。
 さて、28年度が始まりました。これまで、生徒のいない学校で着々と準備をしてきましたが、今日はいよいよ学年開きと学級開きです。新しい学年に新しいクラス。生徒はやっぱり少し緊張もするでしょう。実は、教師だって同じように緊張します。一人ひとりは知っていてもクラスが替わります。担任も変わります。生徒はその本質は同じでも、友達やクラスの雰囲気によって態度や行動が変化するものだからです。
 生徒は思います。新しいクラスになじめるか。仲の良い友達はいるか。あるいはできるか。担任の先生との相性はどうか。不安に目を向ければきりがありません。意識して楽しみの方を見出してみてください。あの子となら部活動も一緒やし楽しくやれそう。あの先生は面白くて、きっと楽しい学級になる。学級を作っていくのは生徒で、教師はその舵取り役です。後ろ向き・消極的ではいけません。常に前向き・積極的に思考し行動していきたいものです。積極的で創造的な学級が集まれば、当然のことながら学年全体が活性化します。そしてそんな学年が3つよれば、学校全体が活気にあふれた楽しいものになるでしょう。各学級から素敵な学校づくりを始めてください。
 今年度のキャッチフレーズを決めました。いつでもどこでも意識してもらえればうれしいです。『MUKAIJIMA魂〜熱と誇りと意地をもて!〜』です。
 本校の生徒は、向島中学校の生徒であることにプライドを持っているでしょうか。部活動の強い学校の選手は、会場を歩くときにもプライドをもっています。それが全身からオーラとなって発せられ、周りの選手たちを圧倒します。また、この例は適切でないかもしれませんが、いわゆる“ヤンチャな生徒”たちは、自校のことを悪く言われると、いきり立って腹を立てるものです。今年のキャッチフレーズは、これらの生徒の姿を思い浮かべ、そうあってほしいと願って作りました。
 残念なことですが、まだ世間の向島評は「生徒指導のしんどい学校」です。実際にはまったくそんなことはないのだから、生徒たちには意地を張ってでもそんなマイナスイメージを正していける人に育ってほしいと思います。部活動の試合に行くとき、生徒会の交流会のとき、学校に保護者の方やお客様をお迎えするときなど、「俺ら(私ら)の姿を見てみいぃっ!」と胸を張るくらいの気持ちで行動してほしいものです。
 多くの教職員が入れ替わりました。卒業生が去り新しい仲間が入学してきます。2・3年ではクラス替えがあり新しい担任の先生とのスタートです。生徒と教職員が一体となって、前向き積極的に考え行動し、新しい向島を創っていこうではありませんか。

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学校行事
1/5 冬季休業明け授業再開
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