幼稚園日記

園だより  夏休み号より

公開日
2019/07/31
更新日
2019/07/31

園長室より

今,意を決して!

プール遊びを続けていく中で,子どもたちは徐々に水に慣れてきています。
5歳児の〇ちゃんは水しぶきが顔にかかると,表情がくもっていました。しかし,プール遊びが続いたこの日は,顔を水につけてバシャバシャと平気に遊ぶ友達を見て勇気が湧いてきたようです。先生の持つ水面に浮かんだフープに顔を付けることに挑戦し始めました。何度も息を吸って,フープを見つめ,少し頭を傾け,…。それを見ている私まで同じように息を吸ったり,止めたり…。2分ほど経ったでしょうか。ついに〇ちゃんがフープの中に顔をサッと付けました。「すごーい!できたやん」と先生の声に顔を手で拭きながら応える〇ちゃん。思わずプールサイドの私も拍手でした。
また,同じ組の◇ちゃんは顔を水につけて少し泳げるようになっています。何度も何度も泳いで楽しんでいます。そのような◇ちゃんをよく見ているとグッと目を閉じて顔をしかめ,息をこらえて泳いでいます。「◇ちゃん。水の中はとてもきれいなんだよ。目を開けたらそのきれいなのが見えるよ」と声をかけてみました。私の話に心が惹かれ,泳いでいたのを止めて,立って水面を見ています。そして意を決して,少し体を後ろに傾け勢いをつけてバシャンと水面に向かいました。グーンと泳いで立ち上がった◇ちゃん。顔を手で拭きながら「見えた!」と真剣な顔で声を上げます。すぐに「そう!見えた?きれいやった?」と尋ねると「うん」と笑顔で返しました。
プールで遊ぶことも2年目の5歳児の子どもたち。水の中でも安心して先生と一緒に遊ぶことを楽しんでいます。ゆっくりプールの底に腰を下ろしてみたり,ワニになって歩いたり,洗濯機に見立てて歩いて水流をつくったり,フープをくぐったり,…。様々な遊びを取り入れながら水に慣れてきました。まだ,少し,水が顔にかかることが嫌な子どもたちもいますが,徐々に慣れてきて,先生が手にすくった水に顔を付ける“顔ハンコ“も平気になってきています。
 そのような毎日を過ごす中で,〇ちゃんや◇ちゃんはちょっと難しいけれどやってみようと勇気を出して挑戦しました。一人一人の様子を見ながら「今」「今なら」と背中を押しています。自分の気持ちを前に向かせて,意を決して挑戦しました。その背中を押す時も子どもの思いや気持ちが熟していなければ,挑戦の姿につなが
ません。これからも子どもたちが主体的に取り組むことにつながるような援助をしていきたいと思います。