園だより 7月号より
- 公開日
- 2019/07/04
- 更新日
- 2019/07/04
園長室より
探究は続く
色水で遊んでいる〇ちゃん。黙々と大きな容器から計量カップですくった黄色の色水を,地面においてある500mlのペットボトルにジョーゴから入れている。ペットボトルに満タンに入ったらそれを足元に流し,またもう一度同じように黄色の色水を注いでいる。ペットボトルとジョーゴのつなぎ目から色水が漏れたり,ペットボトルの上のジョーゴから色水があふれたりしながらもどんどん入れてはペットボトルから流すことを繰り返している。
しばらくすると,計量カップとジョーゴとペットボトルを両手でしっかり持って,水色の大きな容器がある机にやって来る。今度はジョーゴとペットボトルのつなぎ目をしっかり持って,色水を入れる時に上から色水の流れを見てから流す。あふれそうになるまで勢いよく色水を入れて様子を見た後,流す。次はペットボトルに入った色水の量を見ながら入れていっぱいになれば流す。そして,何度も何度も入れては流し,その都度いろいろな角度から色水を見ている。
その後,ペットボトルに入った色水を,ジョーゴとペットボトルのつなぎ目を左手でしっかり持ったまま,(右手には計量カップを持ったまま)逆さまにして色水を出してみる。ジョーゴからも,ペットボトルとのつなぎ目の手のところからもザーッとすべてが流れていく。もう一度,計量カップですくった色水をジョーゴからペットボトルに入れて,ペットボトルから色水を流す。さらにまた同じように,色水を計量カップですくい,ジョーゴを通してペットボトルへ入れていく。そして,今度はいっぱいになった色水を今まで地面に流していたのとは違い,水色の色水が入った大きな容器に移し返す。その後,両手に持っていた計量カップやジョーゴ,ペットボトルを机に置いて,その場を離れる。
何度も色水をペットボトルに入れては流すことを繰り返す〇ちゃん。しかし,その中で自分なりにペットボトルに色水が入っていく様子を眺めたり,色水を注ぐ勢いを感じたり,流れ落ちる水流を発見したり,注いでいるうちにどこからこぼれてしまうのかがわかったり,どこを持てばよいのか試したり,…。
たくさんの色水があり,また,違う色の色水があり,何度も何度も時間を忘れて入れては流すことを繰り返すことができる空間がある。そのような環境のなかで黙ってただじっと見つめたり,やってみたりする〇ちゃん。自分なりの納得ができたり,わかったり,感じたりしています。言葉でこれをこうするとこうなるとは説明もしないけれど,〇ちゃんの探究心はどんどん広がり,深まっていました。
何度も試す時は色水を足元に流していましたが,最後に色水を流すのでなく,元の大きな容器に移し返し,計量カップ,ジョーゴ,ペットボトルを机の上にそっと置いてその場を離れる様子に“あー,楽しかった!今日のこの遊びはおしまい”という〇ちゃんの気持ちや遊んだものを大事にしようとする気持ちを感じました。