「教えて学ぶ」
- 公開日
- 2013/07/16
- 更新日
- 2013/07/16
校長室より
久しぶりに校内をゆっくり見て回れる時間があったので,食品加工の厨房に入って生徒たちと活動を共にしました。校長が厨房内をうろうろ巡回していても邪魔なだけなので,できることのお手伝いをさせてもらうことにしました。私の「指導」には3年生のYさんが担当してくれました。物静かな彼女には中3の時の印象とそんなに変わらないものがありました。しかし,彼女の食パン作りにあたっての的確な指示の出し方に私はびっくりしました。「手でちぎらないでスキーズを使います」「こういうふうにもう少し力をいれて手を動かしてください」「シワは下になるように、上は丸くなるように」向かい側で自分の手をやすめないで仕事をしながら私の様子をちらちらと見,ニッコリしながらタイミング良く声をかけてくれます。声だけかけるときと,自分の手元をとめてゆっくり例示してみせてくれるときがあります。声が小さいという印象がある彼女ですが,声は聞き取りやすく他の人には漏れない丁度いい大きさです。
仕事を教えるということは,単に仕事ができるだけではなく自分が学んできたものを言葉やしぐさにして表している姿でもあります。自己有能感にもつながるし,人間関係の形成やコミュニケーション能力を伸ばすことにもなっているし,工程を言葉に変換して組み立て直すということができれば,それは,新しい職場で新しい技能を習得していく力にもなります。オープンキャンパスでは2年生3年生を中心に中学生にガイダンスしているのですが,教えて学んでいくことの効果を期待しています。