学校日記

後期始業式 校長メッセージ

公開日
2023/10/12
更新日
2023/10/12

校長室ウェブログ

(後期始業式)

後期が始まるにあたり、皆さんにメッセージを送ります。

まずは「美工作品展」いかがでしたか。4500名を超える方にご来場いただき、皆さんの作品を見ていただきました。そして多くの方に褒めていただきました。また、本校の教育に対し、温かい激励もいただきました。来場者アンケートのコメントを少し紹介します。
展示作品への感想には、「若いエネルギーをもの凄く感じました。」「日本の未来を担う芸術家の作品が見られて光栄に感じました。」「高校生の作品とは思えない素晴らしい技術力・発想力に感動しました。鋭い視点と感性で作られた作品の数々に圧倒されました。」というコメントなどがありました。また、本校生徒の対応には、「受付の方がとても丁寧でした。」「笑顔で対応してくれました。」というコメントなどをいただきました。
皆さんの作品は、自分の手を離れ、見ていただいた人に感動を与えました。一人ひとり作品展を通じて考えたこと、感じたことに違いはあれど、今後皆さんの大きな糧となることでしょう。1年生は美工作品展から何を学び取りましたか。皆さんの美工作品展は2年後に迫っています。また、2年生の皆さんもあと1年しかありません。今日からどんな姿勢で学習や創作活動に向き合いますか。その全てが作品に集約されることを理解しておいてください。

さて、美工作品展が終わり、高校生活の区切りである後期が始まるこの日に、皆さんに伝えたいことがあります。4月下旬、皆さんを対象に意識調査をしたことを覚えていますか。その中で、「うまくいくかわからないことにも積極的に取り組むか」という問いがあり、が、「取り組む」「どちらかいうと取り組む」という回答が、本校生徒はどの学年も全国平均より10ポイント以上も高く出ていました。このことは、本校生徒は困難があっても挫けず最後までやり抜く力をつけることができるということに他ならず、実際に美工作品展やその他の取り組みを見ていれば、一目瞭然にその力があることがわかります。
その「やり抜く力」こそ、これからの社会で必要かつ重要な力の一つです。よく私は中学生やその保護者の方に、「やはり美術を極めていこうとすると、才能がいるんですよね。」「デザイナーになりたいのですが、私には才能がないと思うのですが。」などと尋ねられます。その度に「才能があっても、努力を惜しまず、やり抜く力がなければ、才能がない人にも負けてしまいます。」と答えています。勿論、生まれ持った才能と言われるものはあります。しかし、才能だけで花開くことはないといってもいいでしょう。
2015年に出版されたペンシルバニア大学教授のアンジェラ・リー・ダックワース氏の著書「やり抜く力」には、「成功者の共通点にグリット(やり抜く力)が見られる」という理論が展開されています。成功を収めるには、「才能やIQ(知能指数)や学歴ではなく、個人のやり抜く力こそが、社会的に成功を収める最も重要な要素である」と提唱しています。グリットは生まれ持った能力ではなく、いつからでも身に付けることができるもの。また知識や才能がなくても、グリットを強く意識して実践に生かすことができれば、物事を成功に導くことができます。
そのグリットは、4つの要素が必要だとされており、「困難なことに立ち向かう」「失敗しても諦めずに続ける」「自分で目標を見据える」「最後までやり遂げる」といったものです。
人はよく、「あの人が成功しているのは才能があるからだ。自分には才能がないから無理だ。」と決めつけてしまいがちですが、その思考を捨て成長思考にすることで、「自分もできる。出来なくても諦めないことが大切だ」と思えます。

3年生はこれから自分の進路実現のため、様々なハードルを乗り越えていかなければなりません。また、その他の生徒の皆さんも、それぞれの目標に向かって努力し、試行錯誤を繰り返していくことでしょう。その時、この学校で培ったこの「グリッド」は大きな力を発揮することになります。

最後に、よくご存知のウォルト・ディズニーの言葉をお伝えします。
「夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。いつだって忘れないでほしい。すべて一匹のねずみから始まったということを。」
「人々はよく私に成功の秘訣を知っているんじゃないかとか、どうやったら夢を実現できるかとか聞いてくるが、私の答えは、努力して実現するだけ、というものだ。」
なぜ、彼からこんな言葉が出てきたか。彼には、壮絶な挫折の繰り返しがありました。
何度失敗し、挫折しても、「子どもに夢を」という情熱を持ちながら粘り強くやり抜いた結果、ディズニーは成功を掴むことができました。
彼をはじめとする目標を達成した人の多くの条件は、「情熱を維持し、粘り強く続ける力」です。才能ではなく、自らの目標を叶えるためにあらゆる行動を「やり抜く力」なのです。皆さんにも熱い情熱を感じます。もう条件は揃っています。
だからこそ、自分の夢ややりたいことをかなえる為、自分を信じてとことん力の限り突き進んでください。やれば必ず結果はついてきます。

卒業式や終業式を迎える日、成長した皆さんの姿に出会えることを期待して始業式のメッセージとします。
 
令和5年(2023)10月12日
                        校長 名和野新吾