学校日記

1年美術見学旅行に寄せて

公開日
2019/03/12
更新日
2019/03/12

校長室ウェブログ

              春の息吹き

 1年前の3月12日は、中学校の卒業式目前で、すでに銅駝への合格が決まっていた皆さんは、中学校卒業から高校入学という大きな節目のまっただ中にいました。早いもので、まもなく一年が経とうとしています。

 1年生の初め、美術入門研修から始まった美術の学びは、総合的な学習の時間「美術探求」で、美とは何か、美術を学ぶとはどういうことかについて探求し、「表現基礎」で美術の基礎基本を学びながら観察力や実技力を養い感性を磨き、「造形表現」で8分野の実習を経験しながら1つの専攻決定に到達しました。そして、1年間の締めくくりとして、3月12日から美術見学旅行に出かけます。これまでの学校の中での、あるいは京都の中での学びから、遠く離れた岡山、香川で3日間美術三昧の学習をします。私たちは、タブレットで何でも検索ができ、調べたことを画像や映像で簡単に見ることができる環境にありますが、実際に現地へ行って、五感をはたらかせて学ぶ経験はかけがえのないものであり、銅駝ならではの研修です。

 岡山と香川は瀬戸内海を挟んで向き合っています。3月は「水温む」「風光る」季節。この時期の瀬戸内は京都よりも暖かく、心洗われるような自然に触れることができます。とりわけ「瀬戸内国際芸術祭」が開かれた直島を中心とする島々は、アートと自然と人とのつながりを考えられる場所です。この芸術祭は、3年に一度開催されており、今年2019年が4回目の開催となります。今回は皆さんが訪問する約1か月後からの開催になりますが、すでに開催に向けて準備が進められており、その息づかいを感じられるのではないでしょうか。

 私は、今年度は京都駅前バスターミナルから手を振って見送る立場ではありますが、これまで2回引率で経験した旅行では、銅駝の生徒が主体的に学ぶ様子、共に過ごす他の人への思いやり、お世話になる方への感謝する姿をみて、誇らしく感心しました。京都を離れる特別な3日間。この3日間の学びと経験、体に吸収した感覚は、その後の美術の学び、制作活動に必ず大きな力となります。素晴らしい研修になることを期待しています。

 それでは、昨年、現地で詠んだ拙句を掲載し、皆さんを送り出したいと思います。


 三月や海でつながる島と島   吉田功