第75回卒業式 式辞より
- 公開日
- 2025/03/18
- 更新日
- 2025/03/18
校長室より
「春の訪れ」が感じられる希望に満ちた季節となりました。
この良き日に、多数のご来賓の皆様、並びに保護者の皆様のご臨席を賜りここに第75回の「卒業式」を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
さて,卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。今、皆さん一人ひとりに卒業証書を手渡しましたが、色々な思い出がよみがえってきます。
中でも一番は、一緒に修学旅行に行ったことです。1号車に載っていたのですが、バスの中でのことです。どこからともなく、合唱コンクールで学年が歌う「正解」という曲をアカペラでみんなで歌おうということになりました。私はその時、「秋にある合唱コンクールの曲が5月に歌えるのかな」と思っていました。
しかし、その歌声はとても清々しく、澄み切った美しいもので、心が温まる思いをしたことを今でも覚えています。またそんなことをサラッとやってのける学年集団の皆さんを見ていると、普段はそんなことを感じさせなくてもどこかでしっかりと太い絆で繋がっていることもわかりました。共に学び、励まし合った友人、時には言い争ったこともあるでしょう。そんな仲間をこれからも大切にしてください。
それから、これからの社会で活躍する皆さんへ1つ、メッセージがあります。
これから皆さんは年を取り、経験を重ねれば重ねるほど知恵がつきます。それは社会で失敗をせず、間違いを最小限にするための知恵かもしれません。言わばより早く、正確に答えをみつけようとするものかもしれません。
大人や先生たちも自分の「正解」を一般常識や世間体も含め「こうするべきだ」とあなたたちに伝えてくると思います。それは決して悪気があるものではないです。
しかし、世の中は決して「正解」が一つしかない、あるいは正解がないということもたくさんあります。有名な科学知識でニュートンの「万有引力の法則」というものがあります。リンゴが落ちるのを見て発見したやつですね。
それらも現時点の最適解であって完璧な正解では、ないといわれています。ものごとに対して「本当にこれでいいのだろうか」という疑いや批判的な思考もこれからは必要に思います。
そして、その答えの無い世界に向かっていくには「間違い」や「失敗」を積み重なることが必要と感じています。なぜなら間違いの中にこそ新しい発見があるからです。失敗から学ぶということが真の学びに繋がるということです。私自身も小さなころからいっぱい失敗を繰り返してきました。先生になってからもたくさん失敗をしてきました。それがあってこそ今があるのかなと感じています。
ぜひ失敗からの学びを積み重ねて行ってください。
さて、改めまして、卒業生の保護者の皆様。お子様のご卒業を心より、お祝い申し上げます。思春期の子どもたちの生活は、心配なところやご苦労も多くあったろうと拝察致します。
3年前にお預かりしました時から本日まで、桃陵中学校教職員一同、真摯に教育活動に取り組んで参りましたが、ご期待に添えられず、至らぬ点も多かったと自覚もしております。
しかし、この間、終始温かいご理解、ご協力を賜りましたことに、深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
最後になりましたが、本校の教育活動にいつもお力添えをいただいているご来賓の皆様、地域の皆様にも心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
では卒業生の皆さん、今日は冒頭に話しました合唱曲「正解」の歌がこの後、聞けるのをとても楽しみにしています。歌詞のサビにもあります。
「採点基準はあなたのこれからの人生」この意味を深く考え、あなたに合った素晴らしい人生を歩んでください。
卒業生86名の前途に幸多かれとお祈りし、式辞といたします。
令和7年3月14日 桃陵中学校校長 新谷幸三