ちょっといい話−2−
- 公開日
- 2010/09/29
- 更新日
- 2010/09/29
学校の様子
3年前に本校体育館で講演していただきました,藤田敬一さんのホームページに,「ちょっといい話」(岐阜県日吉町人権教育総合推進会議編)がありましたので紹介します。大変心があたたかくなるいいお話です。
☆ 定期的に行われる可燃ゴミやビン・カンの収集日に必ず来てせっせと分別している女性がいます。町内の担当役員でもないのに雨が降ったり,霜が降りた寒い朝でも黙々と分別しておられる姿に,いつも心が打たれます。今までほとんど言葉を交わしたことのない私ですが,一度話をしてみたい魅力を感じています。
☆ 妻と二人で中華街を歩いていたときのことです。休日とあって通りは観光客で大変なにぎわいでした。ふと視界がひらけたと思ったら,赤ちゃんを背負ったお母さんがしゃがみこんでいます。そばには3歳くらいの女の子が,体調が悪かったのでしょう,食べたものを道に戻して泣いていました。若いお母さんは,突然の出来事に戸惑った様子で,女の子が嘔吐したものを拭いています。しかし,小さなハンカチでは始末できるはずもなく,汚れは広がるばかりです。多くの観光客が横を通り過ぎるのに,一人として手を貸そうという人はいません。「世間って冷たいもんだよね・・・」私がそう言いかけたとき,妻はその親子に駆け寄り,バックからハンカチやらポケットティッシュやらハンドタオルやらを取り出して,女の子の世話を始めたのです。思わず言葉を呑み込みました。冷たいもんだよねと傍観者を決め込んだ自分が恥ずかしく,また妻が誇らしく,私も遅ればせながらポケットのハンカチを握ったことでした。
☆ 娘が幼い頃,友達に意地悪をされて泣きながら帰ってきたことがありました。「自分がされて嫌なことは,人にもしないようにね。」話を聞いた私は,そういって娘を抱きしめました。しばらくして,私が仕事の人間関係で悩み,夫に愚痴をこぼしていたときのこと。娘が私をきつく抱きしめて,同じ事を言ってくれたのです。小さな手の意外なほどの力強さに,うれしくて涙が出ました。
ここで紹介したお話は,全て“実話”です。こんなステキな経験が出来たらいいですよね!先生も是非このような心温まる体験をしてみたいと思いました。日常の何気ない小さな出来事かもしれませんが,人と人とのふれあいの経験・体験の中から,人権への理解を深めていけたらと願っています。