ちょっといい話—146—
- 公開日
- 2013/12/10
- 更新日
- 2013/12/10
学校の様子
久しぶりの「ちょっといい話」を・・・。
「亡くなって初めて分かる大切な人の存在・・・」「もっと大事にしておけばよかった・・・」「後悔してもしきれない・・・」,そんな悲しい,切ない思いが伝わってくる「ちょっといい話」を紹介します(「泣ける話」より)。
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『じいちゃん大好きです』
俺は小学生の頃,よく祖父と一緒に寝ていた。祖父は暖かくて,祖父の手を枕にしてよく寝ていた。祖父も俺のことをかなり可愛がってくれたと思う。
中学生になってもよく一緒に寝ていたが,3年生くらいになると急に寝なくなった。というのも反抗期が来ていたため,祖父が「一緒に寝よう」と言って布団に入ってきたりするとよく布団の外へ放り出した。そんなことがあっても祖父は俺を可愛がってくれたが,俺はうざくてひどい言葉を言っていて,段々と祖父も何も言わなくなっていった。
そして祖父がある日脳梗塞で倒れた。しかし俺はその時高校2年生で,不良のような感じになっていたため,お見舞いは1回しか行かなかった。がその1回を祖父はとても喜んでくれていた。
そんな関係を続け,俺も大学に入り祖父の存在なんか忘れていた頃,父から祖父が死んだとの連絡が入り,さすがの俺も病院に急行した。本当に祖父は死んでいた。俺は泣かずに涙をこらえていたが,そんな俺を見て父があるものを渡してきた。それは小学4年生くらいの頃祖父と東京タワーに行ったときに描いてもらった俺の絵である。そんなに古いものを祖父は大事に持っていてくれた。俺は涙が止まらず,どーしてもっとお見舞いに行かなかったんだろうとか,八つ当たりしたのかと悔やんだ。祖母によると祖父はいつも俺の話をしてくれたらしい。「元気か?」とか「受験受かったか?」とか,色々と心配してくれていたとのことだった。
俺は祖父の手をとって自分の頬に当てた。その手は昔のような暖かさはなく冷たかった。でもその手のおかげで,俺の心は昔の暖かさを取り戻した。じいちゃん大好きです。