学校日記

ちょっといい話—130—

公開日
2013/06/27
更新日
2013/06/27

学校の様子

 今日は「何のために勉強するのか?」を温かく,そして熱く教えてくれる「ちょっといい話」がありましたので紹介します。
「成績が上がる」のは,誰でもうれしいことです。では,あなたは「成績を上げるためだけに勉強している」のでしょうか?自分は「人のため,社会のために何か貢献したい。」「社会にとって,何か意味のある存在として生きたい。」と,誰もがそのように願っていると思います。勉強する意味の1つも、そのことに深く関わっていると思うのです。
 そしてこれから紹介するお話は,「勉強する意味」について,更に深く教えてくれるお話です。
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          『成績一位をとり続けた女の子の意外な理由』

 ある小学校で,成績がずっと一番の子がいました。
その子は,家が裕福ではなかったために,塾に通うことができませんでした。そのため,授業中はだれよりも集中し,学校が終わったらすぐに家に帰っていきました。
 その子の担任は,彼女の成績が良いのは,家に帰って一生懸命勉強しているからだと思っていました。
 ある日その子が放課後,どうしてもわからないことがあると聞いてきた時に,友達と遊ぶ時間も削ってなぜそんなに一生懸命勉強するのかを,その子に聞くと彼女はこう答えました。

 「あのね,私,お母さんにお勉強を教えてるの」

 その子のお母さんは小さい頃,家が貧しくて満足に学校に通うことができなかったということでした。そのため,読み書きや計算があまりできません。その子が一生懸命勉強していたのは,自分が良い成績を取るためではなく,お母さんに勉強を数えるためだったのです。
 結局,卒業するまでその子は,ずっと一番を保ったそうです。

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 母が貧しさゆえに学校にも行けず,「読み・書き・計算」が出来ない・・・。きっと,毎日の生活が不便で不自由であったことでしょう。「字を書けない」ことが人にばれないように,小さくなって生きてきたのかもしれません。
 貧しさゆえに,学校にも行けず字を奪われ,即ち「幸せに生きる権利」を奪われてきた母…。母のこれまでの人生を振り返ったときに,「何としても母の人生を取り戻したい…」という強い思いが,娘に沸き起こったのではないでしょうか…。さらに,1つ1つの文字を覚えていく母の喜ぶ姿に,「学ぶこと・勉強すること」の本当の意味を見つけたのかもしれません。
 この娘さんにとって,「勉強する」ということはつらいことではなく,失われた母の人生を,母と娘の2人で1つ1つ取り戻していくという,喜びに溢れた作業であったのだと思います。「勉強する」とは,人生をより豊かに変えていくものだとあらためて教えてもらった「ちょっといい話」でした。