ちょっといい話—82—
- 公開日
- 2012/08/01
- 更新日
- 2012/08/01
学校の様子
まずは先日の京都新聞に掲載されていた投書を紹介します。
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『乱暴な言葉にびっくり』
先日,小学生下校時の「見守り活動」で,黄色の旗を持ち安全誘導をしていたとき,中学の制服を着たかわいい女の子が2人乗りの自転車でやってきた。すると,信号が赤なのに信号無視で道路を横断してしまったのである。急ぐ用事があったのかもしれないが,ルールは守らなければいけない。
私はとっさに「信号を守らなあかんよ」と声をかけたが,女の子たちは「うるさい,おっさん,死ね!」と言って,急いで逃げるように走り去った。私はあまりにも乱暴な言葉にビックリするとともに,あぜんとした。私が子供だったころには考えられない言葉で,本当に嘆かわしいことである。常日頃,美しい言葉を使っている子供が,急に汚い言葉を使うとは思えない。
今,いじめの問題がクローズアップされているが,言葉の暴力で他人を傷つけることのないように・・・。そして「他人の不幸の上に自分の幸福を築かないように」という,相手を思いやる美しい心で人生を歩んでいただきたい,と強く願う。(山科区73歳男性)
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見守り隊のおじいさんが,どんな思いで声をかけてくださったのか・・・。中学生の女の子2人の返した言葉に,怒りを通り越して哀しみを感じます。あらためて,言葉の持つ暴力性に怖さを感じます。美しい言葉は,心をも美しく磨いてくれます。そんなふうに,言葉を使っていきたいものです。
次に,もう1つの投書(「心に響くいい話」より)を紹介します。この投書を読むと,自分の命がいかにたくさんの方々に支えられ,生かされているのかということに気づかされます。まさに「感謝」「感謝」「感謝」のはずなのですが・・・!!前述の投書の2人の中学生が「声をかけてくれてありがとう!」と返していれば・・・。人と人とのつながりを,まずは感謝の意を込めて、もっと豊かにステキに築いていきたいものです。
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『毎日、朝早くから夕方に通学の子供達を安全に誘導する黄色い腕章をして黄色い旗に黄色い帽子のおじいさん。子供たちの安全を笑顔で守っていたおじいちゃん。いつからだろう来られなくなったのは…。
ある時、たずねてみたんです、町内の方に。お亡くなりになられたそうです。お葬式には何百人もの小学生や卒業生が参列しました。みんな泣いていたそうです、ほんとうにたくさんの子供が泣いていた。
このおじいさんにも悲しい出来事があったそうで…。昔、この交差点で小学校に通っていた娘さんを事故で亡くされたのです。それ以来ずっとここに立っていたそうです。私はまったく知りませんでした。いつも笑顔で子供たちをかわいがり、子供たちに慕われていたおじいさんに、そんな過去があったなんて。おじいさん30年間ごくろうさまでした。私は忘れません。
でも先日ここで小学生の事故がありました。30年間通学途中の事故は一度もなかったのに …。きっと天国で亡くなった娘さんと悲しんでいると思います。』