12月は「人権月間」です!−12月10日は世界人権デー−
- 公開日
- 2010/12/06
- 更新日
- 2010/12/06
学校の様子
「たったひとつの命だから」(ワンライフプロジェクト編)という本の中にあったメッセージをまず紹介します。
『今日,交差点で信号待ちをしていたら,とてもきれいな女性と,小学校の女の子が仲良く話をしていました。会話から,親子だと分かりました。信号が青に変わり,渡り始めたら,前方から車椅子に乗った少年とお母さんらしき女性が,車椅子を押しながらこちらに向かってきました。
すれ違う瞬間,女の子のお母さんが言いました。「ほうら,あの人は何か悪いことをしたから,バチがあたってあんな体になったのよ」…あまりの言葉に立ち尽くした私です。これって許せる言葉じゃありません。どうして幼い子どもにこんなことを吹き込むのですか?学校で人権・平和学習が行われていますが,母親がこれでは差別も偏見もなくなりません・・・。』(25歳OL)
次に,先生の家族の中で起こったこと,今から20年も前に家族3人の中であった大切な出来事を紹介します。妻と子ども(当時2歳)と私の3人で買物に行ったときの出来事です。
『一足先に子どもと車に戻り,妻の帰りを車の中で待っていました。車の中は,テレビのヒーロー番組の怪獣の話題で盛り上がっていました。好きなヒーローの話で夢中になっていたときのことです。急に子どもが話すのをやめて,ある一点を見つめていました。「何かなあ?」と思い,その方向に視線を移すと,向こうから足に障害のある方が歩いて来られました。子どもは,その人をじっと見ていたのです。とっさに,「何か言わなければ・・・」と思ったのですが,2歳の子どもに何と言えばいいのか,正直迷っていました。すると,妻が買物から帰ってきて,車の中の空気をすばやく読み取り,次のように2歳のわが子に語り掛けました。「○○ちゃん,あの人は歩くことがしんどいのではありませんよ。人から笑われたり,蔑まされたりすることがしんどいのですよ…」。そのとき,先生はハッとしました。2歳の子どもに分かるように,何を話したらいいのか迷っていた自分と,妻との違いに気づいたのです。「人権」について話しをするのは,もちろん分かりやすさも大切です。しかし,もっと大切なのは,“時(タイミング)”と“熱い思い”なのだと気づいたのです・・・。』
ここで,最初に紹介したメッセージの25歳OLの人は,更にこのように言っています。
『・・・ああ,心を持った人間として,見過ごしてはいけなかったのではないかと,その場でひと言,どういうつもりか聞いてみるべきではと,後悔しています・・・。』
「知らない」ということが,すぐに差別につながるとは限りません。しかし,「知らない」ということが,「正しい判断」につながらないことがあります。ですから,「正しく判断する」ためには,「正しく知ろうとすること」が大切です。しかし,社会の中には残念ながら偏見や差別が残っています。それをなくそうとするには,次に「なくそうとする行動」が必要になってきます。
では,「正しく知り」「正しく判断」したあと,「正しい行動」にまで高めていくにはどうしたらいいのでしょうか?12月10日(世界人権デー)に,本校体育館で人権講演会があります。今回は盲学校の先生をやっておられる竹内先生のご講演です。先生ご自身も,小学校2年生のときに,網膜はく離で全盲になりました。当事者からのお話を聞くことを,春日丘中学校はこれまでも大切にしてきました。まずは,竹内先生の思いにどれだけ近づけるかだと思います。人権について考えていくことは楽しいことです。今からワクワクしています。