ならぬことはならぬものです
- 公開日
- 2013/02/14
- 更新日
- 2013/02/14
校長室から
歴史が好きで毎年NHK大河ドラマを楽しみに欠かさず視ています。今年は「八重の桜」で,福島県会津市と京都(同志社)がご当地となっています。その物語の中で「ならぬものはならぬ」という言葉が登場しました。そして,番組の最後にこの言葉の出典が紹介されたので,早速調べてみました。これは昔会津藩の藩校「日新館」の「什(じゅう)の掟」として教えられているものです。同じ町に住む6歳から9歳までの藩士の子どもたちは,10人前後で集まりをつくっていました。この集まりのことを会津藩では「什(じゅう)」と呼び,そのうち年長者が什長(座長)となり,次のような「お話」を一人一人に申し聞かせたそうです。
「年長者には礼をもって接する」「うそをつかない」「卑怯なふるまいをしない」「弱い者いじめをしない」「外で物を食べない」など,什によって少し違いはあるが,終わりを「ならぬことはならぬものです」でしめくくることは,どの什も共通していました。
今でも子どもたちに教えたい基本中の基本だと思います。最近は「ダメなものはダメ」と毅然と叱り教える場面が少なくなったように思います。学校でも,以前と比べると叱る場面が明らかに少なくなってきました。朝起きて歯磨きや洗面をしないと気持ちが悪いと同じように,基本中の基本については,体に染み込ませ自然に実践でき,出来ていないときは気持ち悪く感じるぐらいの「常識」や「習慣」にしてしまうことが一番大切です。
基本的な生活習慣や学習習慣も含め,子どものうちに「良い習慣」を徹底的に身につけることが,人生に大きな助けとなります。大学教授の友人に聞くと,鉛筆の持ち方がめちゃくちゃな学生が相当数いるそうです。それを恥ずかしいと思わず,直そうとしないそうです。
学習習慣にもしつけが必要です。幼児の時から言われてきたことです。「先生の話をよく聞く」「授業を受ける準備を早くする」「忘れ物をしない」さらに要求したいことは「授業は積極的に参加する」「授業には我慢することも大切」「提出物の期限を守る」です。大きく成長する中で,ついつい脱落していく人がいるのではないでしょうか。「良い習慣」は,生涯役に立つ「生きる力」だと思います。
「ならぬものはならぬ」とぶれることなくはっきりと言える信念と自信をもった人になりたいものです。