学校日記

最後のご挨拶

公開日
2021/03/25
更新日
2021/03/25

校長室から

               〜御礼〜
 昨日,令和2年度の「教職員の退職・異動者」の連絡をさせていただきました。
 在籍中は,常に温かく支えていただき,誠にありがとうございました。退職・異動教職員を代表いたしまして心より御礼申し上げます。
 さて,私事ですが,平成29年度からの4年間,歴史と伝統ある藤森中学校の校長を務めさせていただきました。着任が決まった当初の緊張感は,今も忘れることが出来ません。京都市の人権教育を牽引してきた藤森中学校の校長として,「本当に自分でいいのか」と,正直,大きなプレッシャーを感じながらの着任でした。その様な中,春休みに初めて東門をくぐった時に,部活動の練習に来ていた生徒から,「こんにちは」と爽やかな挨拶を受けました。出会う生徒,出会う生徒から,元気な挨拶をもらいました。不安な思いが,すっーと軽くなっていくのを感じました。自分一人では力不足でも,藤中の生徒の皆さんと一緒なら,「あいさつの溢れる学校にできそうだ」「人に優しく,お互いを尊重し合える学校にできそうだ」と,少しずつ元気と勇気が出てきたことを思い出します。
 そして教職最後の1年は,コロナ禍により,通常の教育活動が出来なくなりました。苦渋の決断を迫られることも多々ありました。校長として,生徒・教職員の命を守るために「いかにして感染症対策を徹底していくのか」,また「休校になったことによる失われた学びをいかに回復していくのか」,更に,考えた対応策について「失敗は許されない」との思いで,学校経営を行ってまいりました。生徒の皆さんには,この1年間,行事や部活動の公式戦等の縮小・中止で,本当に辛い思いをさせてしまいました。本当に申し訳ない気持ちで一杯です。しかし,このような苦境の中にあっても,皆さんは常に爽やかな挨拶と笑顔で,前を向いて力強く歩み続けました。その心身共に逞しく成長された姿から,またたくさんの元気と勇気をもらいました。

 ここで生徒の皆さんに,先生からお願いが「2つ」あります。

 1つ目は,『藤中の伝統となっている「一生懸命はカッコいい」という校風を,これからも連綿と受け継いでいってください。』
 2つ目は,『人と人とが尊敬し合う「人間尊重の精神」を,今後も藤中教育の基盤に据えていってください。』

 皆さんの“集団”としての更なる高まりと,“個人”としてのより大きな成長を,今後は別の場所から,心より願っております。
 最後になりましたが,保護者の皆様,教育後援会・地域の皆様,心強い応援団として,いつも中学校を親身になって支えていただきましたことに,心より感謝申し上げます。子どもたちをはじめ,皆様方から育てていただいた御恩は決して忘れません。藤中で学んだことをもとに,退職・異動する教職員,次のそれぞれの持ち場で誇りを持って頑張らせていただきます。今後とも藤森中学校の更なる発展に,お力添えいただきますようよろしくお願い申し上げます。
 この4年間のご厚情に心より御礼申し上げます。
                        令和3年3月25日
                        京都市立藤森中学校
                        15代校長 浜矢 全

 (PS:昨日出張先から車で帰ってきた時に,部活動の練習を終えて東門から出て行く数名の女子生徒とすれ違いました。車を停めて校舎に入ろうとしたときに,先ほどすれ違った女の子たちが戻ってきて,深々と一礼をして「校長先生,今までありがとうございました!」と大きな声でお礼を言ってくれました。私とは直接的に関わることはなかったかも知れませんが,心のこもった言葉に感無量になりました。退職直前に,藤中の子どもたちを更に愛おしく思いました。やはり,最後の言葉は「ありがとう!」でした。写真は,東門の桜です。早くも見頃です。)