学校日記

6月21日(木) 「釜石の奇跡」

公開日
2012/06/25
更新日
2012/06/25

学校の様子

 三日前の18日に避難訓練を行いました。今回は火災を想定した訓練で,伏見消防署からも来ていただき,火災だけでなく防災の視点から沢山のことを教えていただきました。
 その中の一つで「釜石の奇跡」についての話があり,日常の訓練の大切さについての教訓とすることができました。
 
 東日本大震災において,岩手県は地震のみならず津波の被害に遭ったことはよく知っています。しかし,沿岸部にも関わらず釜石市内では小中学生のほとんどが押し寄せる巨大津波から逃れて無事だったということです。その生存率は99.8%でした。なぜこのような高い生存率となったのでしょうか。
 同市では、震災以前から防災教育が徹底されてきました。震災当日も,「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」という「避難の3原則」を子どもたちが忠実に守った結果,この奇跡が起こったと言われています。
 特に,中学生が高台に避難する姿を見て小学生がそれについて行き,中学生が小学生や幼稚園児を負ぶったり手を引いたり,また身体の不自由な同級生を背負ったりしながら避難していたということです。また,浸水域より上にあり安全だと言って避難しない大人を必死に説得する生徒や,実際,動こうとしないおじいちゃんを泣きじゃくりながら,やっとの思いで避難させた子どももいたそうです。
 釜石の学校は安全な場所だと予測されており,津波警報の避難地域に指定されていませんでした。それでも,子どもたちはそういった「想定」などお構いなしに,大人からの指示を待つことなく自発的に避難したことがよかったのでした(実際津波は校舎の3階まで襲ってきました)。
 こうしてほとんどの子供たちが助かりましたが,日頃の防災教育は自分だけが助かればよいということではなく,進んで弱者に手を貸し助け合うことを教えていたのです。

 本校では年2回の避難訓練を行っていますが,災いはいつ起こっても不思議のないことを,常時肝に銘じておかなければなりません。そして,避難にあたっては自ら判断し行動することが何より大切であることを忘れてはならないでしょう。