学校日記

「ゴールが見えたと思った瞬間」

公開日
2009/12/25
更新日
2009/12/25

学校の様子

「ゴールが見えたと思った瞬間」=「まさか」の始まり=
私自身の経験で、「ここまで来たら、もう少しで終わりやから負けへんやろな」と言う思いを頭のどこかで抱いて「まさか!」という逆転負けを喫したことが幾度かあります。そんな経験、体験を皆さんはしたことはないでしょうか?テレビでプロ野球中継を見ていても「まさか」の場面をみることが何度かあります。最近ではクライマックスシリーズの楽天と日本ハム戦での9回裏の逆転劇は絵に描いたような「まさか」の展開でした。一方何年前だったでしょうか?巨人とヤクルト戦で工藤選手(巨人ピッチャー)と古田選手(ヤクルトバッター)が対戦した際のことです。確か2−3のフルカウントだったと思います。工藤投手が古田選手の狙い球を読み、古田選手は工藤投手のこれまでの配球から投げこんでくる球を読むという、読み合戦が繰り広げられていました。お互いが読み合いをしているその場面で工藤投手は捕手の出すサインに首を横に4度振りました。「ノー」の指示です(4度だったと思います)。古田選手はその4回も首を振った工藤選手を見て狙い球を絞りました。結果、工藤選手は古田選手を三振に仕留めました。投げた球はストレートでした。後のお立ち台で「ストレートは始めから決めていた」。古田選手をかく乱するために意図的に4回首を振って古田選手に「ノー」のサインを見せつけた事を明かしました。勝負場面でのお互いの脳がフル回転していたようです。
さて、北京オリンピックで女子水泳陣が好成績をあげましたが、その好成績を収めた裏側には、これまでの水泳界では考えられない理論に基づいた練習があったからでした。その理論は「七つの脳の悪い習慣」の著者の脳科学者である林 成之氏の脳の仕組みから考えられたものでした。林氏は水泳が全く素人でしたが、脳の仕組みからくる練習を取り上げたいという水泳の指導者陣の要求にしたがい紹介したそうです。これまで練習法とは真逆の練習理論でしたが忠実に実行された水泳指導者陣の懐の深さに林氏は敬服されています。ではその理論とはどんなものでしょうか。その理論の一つを紹介すると脳に流れる血流量が減ると身体の運動機能は低下し、脳に流れる血流量が増えると運動機能は高まるというものです。つまり脳を適度な興奮状態に置くと運動機能は高まり、油断やリラックスムードになると血流量が減って運動機能が落ちるという理屈なので、精神的に守りの状態になると脳の血流量は落ちて運動機能も落ちます、また安心感を抱いたり「この辺で」という妥協をした時点で血流量が減り運動機能が落ちるという事です。しかし負けていてもその場面で勝つための対策を脳で練っていると血流量は増え運動機能は高まって好勝負が出来るということになります。この理屈が女子水泳陣にヒットしたのでした。楽天対日本ハム戦や工藤選手対古田選手のことを考えると納得がいきます。この理論はテストや発表会にも当てはまります。緊張は脳に血流量を増やしますので、脳の活動は活発になりますから効果的な働きをするので緊張することは良いことなのです。そのことを覚えておきましょう。しかし過度な緊張はパニックになるので、その場合は、息を長く吐くことで緊張が緩和されます。これから入試やいろんなところで勝負場面に出会うと思います。脳の血流量のこと思いだして臨んでみて下さい。
最後に今日から冬休みです。短い期間ですがこの冬休みには本来、日本の伝統的な文化が満ちていました。最近ではその文化を味わう機会がめっきり減りました。おせち料理、凧あげ、カルタ、お餅つき、コマまわし、お年玉・・・。このような遊び文化も含めて味わってもらえたらと思います。