夢、希望と学校=ルーシーさんに学ぶ=
- 公開日
- 2012/12/21
- 更新日
- 2012/12/21
学校の様子
11月30日に開催した人権講話でテラ・ルネサンスから招いた栗田佳典さんの「一人ひとりに未来を創る力がある」というウガンダでのお話がありました。講演後にクラスにもどって感想文を生徒一人ひとりに書いてもらいました。生徒がどのような感想を抱いたのか気になっていたので生徒全員とはいきませんが感想文を読みました。
ウガンダでの子ども兵が親を自らの手で傷つけながらも生きることを選択せざるを得ない状況に追い込まれていることに強いショックを受けている生徒、子ども兵が命がけで帰郷しても敵視や無視をされて受け入れられず、故郷が心のやすまる処でないことにやるせない気持ちをもっている生徒、何よりも6歳から13歳という年齢で親から離されて、子ども兵として戦場の最前線に立たされることにつよい憤りをもっている生徒が多いことがわかりました。そして自分よりも恵まれないウガンダの子ども兵たちに自分が出来ることを考える生徒、子ども兵と自分を対比して自分のこれからを考える生徒など様々に感じ考えている生徒が多くいることもわかりました。
栗田さんの子ども兵のお話にルーシーという子ども兵が登場でしきます。彼女は子ども兵であることを捨て、命からがらに故郷にもどってきました。しかし彼女を待ち受けていた故郷は彼女に対する敵視と無視でした。そんな故郷で彼女が生きることができたのは支えがあったからでした。その支えは、テラ・ルネサンスが建立した学校です。学校で編み物を学んだり、装飾品の作り方を学んだのです。学校で学んだ編み物や装飾品を商品にして彼女はお金を手に入れることができるようになりました。お金を手に入れ暮らしていく中で家族ができ、自分の将来に対して夢を抱くことができるようになったとルーシーさんは語っています。あの悲惨な戦場をくぐり、故郷が故郷でなくなっているような状況を乗り越えて、生きる希望や夢をいだかせたもの。それが学校でした。学校というのは本来そういう役目があるはずです。
ウガンダと日本では文化が違います。日本は今では戦争という文化には縁遠い国です。「ウガンダに生まれていたら、なんて書けない」という生徒の感想があるほどかけ離れたウガンダと日本の距離感です。そんなかけ離れた国どうしですが共通するものがあります。それは、生きる希望や夢を抱かせてくれる学校という存在です。日本とルーシーさんが通う学校では文化の違いから学ぶ内容は異なりますが、学校で知識を得て社会で立派に働くことは価値観として共通しています。さらにルーシーさんのように働きながら夢や希望を抱くことは生きる目標にもつながります。
学校で学ぶことを無駄にせず、学校を生徒一人ひとりの希望や夢を叶える力となる場にしてほしいと思います。学校を活用すること、学んだことを生かすこと、生徒が学校で学ぶ意味をルーシーさんにあらためて学びました。 <校長室だより(一部修正)より>