学校日記

『自分を守る力』

公開日
2015/06/18
更新日
2015/06/18

校長室から

 最近身近なところで「食中毒」騒ぎが続いておきました。時同じくして、上にありますように注意喚起のポスターが送られてきました。掲載します。

 学校現場では子どもたちに、それはそれは「様々な力」をつけようと日々奮闘しています。そのことはとりもなおさず、複雑化・高度化していく社会に対応していくためではありますが、もっと根本的な力、たとえば「生きる力」に対する「生き抜く力」のようなものを忘れてはならないと思います。

 本日の朝刊各紙で、選挙権が18歳まで引き下げられる旨が報道されていました。同時に民法上等で「18歳は成人か否か」とした議論もはじまりそうです。制度上のことは専門家にお任せするとして、教育に携わる立場の者としては、そんな杓子定規に白黒つけられるもんじゃない、というのが本音です。言い換えれば、特に中学生諸君は「おとな」と「こども」を行きつ戻りつしているというイメージです。

 その中で、彼らが「生き抜く力」を身につけるために、今の日本(戦争状態でも紛争状態でもない社会)で何が必要かは、それほど難しくないように思います。それは「常識力」とでも言えばよいでしょうか、つまり「当たり前のことを当たり前にやる」力です。

 汚れた手は洗う、生の食物は加熱する、暴飲暴食はしない等々、もちろん外食する場合はまた違った問題がありますが、一人ひとりが「常識(言い換えれば先人が積み重ねた知恵)」の範囲で行動すれば、リスクはぐんと減ります。

 学校では「基本的生活習慣」などと表現しますが、つまり「常識的な行動」が出来るかどうかで、その人の人生は大きく変わってしまいます。本来ご家庭での「しつけ」の部分もありますが、学校でも、特に「集団行動」の中でそれを補っていく必要は確かにあると考えます。

 どんなに多様な価値観があるとしても、食事に限らず「健康を害してまでやるべきことなどない」常識を、われわれ大人は子どもたちに「教え込む」責任があります。これは断固として「強制すべき」ことです。スマホしかりネットしかり…。なぜなら自分の子どもが、生徒が、「病んでしまう」ことを容認・直視できる親御さんも教師もいないはずですから。

 少々語気が強くなってしまいましたが、子どもの自主性・個性を尊重するという耳障りのよい言葉のもとで、子どもたちが「自分自身を守る力」を育めないまま、社会に放り出されるようなことだけは避けなければならないと最近強く感じています。皆さんはいかがお考えでしょうか…