『相談室だより』より
- 公開日
- 2012/09/21
- 更新日
- 2012/09/21
学校の様子
スクールカウンセラーの樫津祥貴先生が定期的に出してくださっている。
「相談室だより」からの抜粋です。
略・・・合唱コンクールや体育祭の練習が熱を帯びてきていると思います。
合唱コンクールは来週ということで,各クラス練習も大詰めでしょうか?
その中で,なかなかその練習に乗り切れない人も何人かいるのかもしれ
ないですね。「何のために,朝早くから集まらなきゃいけないの」「別に
金賞とらなくてもいいんじゃない?」「報酬がもらえるならがんばるけど」
わかります,わかります。人間そんなことを言ってみたくなる時もある
ものです。そんな人に,一つ心理の実験を紹介したいと思います。
それは,課題に対する報酬に関する実験です。
実験に協力してくれる被験者を2グループに分けて,Aグループにはあ
る課題を達成したら報酬を与えました。Bグループには課題を達成しても,
報酬は与えませんでした。
この2つのグループに,課題が終わった後に自分のやった課題がどれく
らい価値のあるものだと思うか聞いてみました。
そうすると,報酬をもらったAグループよりも,報酬をもらわなかった
Bグループのほうが,「自分のやったことに価値がある」と答えたのです。
心理学用語で,課題をやる祭に報酬をもらうことを「外発的動機付け」
と言います。この外発的動機付けがない状態では,人は自分の心の中にあ
る「内発的動機付け」と呼ばれるものを動員して,課題を行おうとします。
ここでいう内発的動機付けとは,「自分の達成感を得たいという欲求」だ
ったり「自分の自信を高めたいという欲求」だったり,「自分を表現した
いという欲求」だったりします。
つまり,報酬をもらうよりもらわない方が,達成感を感じる課題という
のはあるのです。そしてその時報酬の代わりに得られるのは,自分の達成
感だったり自信だったりします。それは,何事にも代え難い自分の財産に
なってくるはずです。せっかく報酬がでない課題(合唱コンクール)があ
るのです。ここは自分のためにも一つ,がんばってみて下さい。・・略・