学校日記

フェードアウト

公開日
2014/09/22
更新日
2014/09/22

校長室から

 19日に文化祭2日目が終わり,文化祭が終わった。吹奏楽部のテーマソング「花はさく」の演奏で幕を閉じたが,何かフェードアウトのような終わり方で,心にしみるような感じがした。何がそうさせたのかと考えたが,生徒の熱き思い,具体的にいえば,鑑賞態度によることのように強く思った。ただ鑑賞態度だけではないが,すべてはそこに集約されているように思った。
 展示鑑賞,いつもなら生徒が通り過ぎていくように思えたが,一つ一つの会場で,展示物について話している生徒も見られたし,時間をかけて丁寧に,じっくりと見ている生徒が多かった。合唱コンクールでも,その鑑賞態度は素晴らしかったし,ステージ発表もしかりだった。観客や聴衆が演じ手を育てるとよく言われるが,まさにそのように思えた。国語科では,話し手の指導とともに,聞き手の指導も入ってきている。聞く→話す→聞くというサイクルである。物事の始まりは,聞くことによって成り立っている。聞いたことに対して,自分の思いが発せられ,そのことに対してまた聞くということが出てくる。話した,聞いたということではなく,それは次の話へとつながっていくものである。ゆえに聞くことの指導ということが大切になってくるのである。
 聞こうとする態度,見ようとする態度の育成だと考える。私はいつも言っていることだが,メモを取ることの指導も大切であるが,もっと簡単に考えれば,話をずっと聞きながら,終わった時に,どんな話だったかを追うのではなく,一番話が頭に残っていることこそが,その人の話の中心であり,そこからどんな内容だったかを逆に辿っていけばよいと思う。ゆえに,メモとは,簡単な話の流れだけをかいつまんで書いておけばいいように思う。
 横道にそれたが,その聞き手は,本校でいうところのポスターセッションの聞き手によるものかなとも思っている。意識して聞き手を育てることこそが,今は大事だと思っている。
 ところで,その聞き手の話になるが,最初の挨拶で,文化委員長からのいろいろな諸注意も含めての話があったが,その時こんな言葉が遣われた。それは「意識して」という言葉であった。素晴らしい言い方だなと感心した。話したことを意識して見てくださいといういのと,話したことを注意して見てくださいとでは,主体が違うように思う。注意の中身も人それぞれ違うので,出てきた内容を取捨選択してというニュアンスが「意識して」には入るように思う。
 それにしても素晴らしい2日間であった。前半をまとめ,後半につなっがていく取組であったように思う。