学校日記

伝統文化

公開日
2014/02/04
更新日
2014/02/04

校長室から

 先週1年生では,百人一首大会が行われた。冬休みの学習に入っていたものだが,いわゆる伝統文化の学習の一貫として,素晴らしいものである。我が国の伝統である短歌形式の韻文の代表的,人気のある詩歌集である。一般に百人一首といえば,藤原定家が編んだ「小倉百人一首」がそれにあたる。
 さて,この百人一首だが,百人の歌人から一首ずつを集めて,合計百首の歌を集めたという意味で,多くの人々の韻文などを集めて編纂した詩歌集を詩華集(アンソロジー)という。ゆえに,この百人一首もアンソロジーである。しかもこの百人一首は,「ひゃくにんいっしゅ」とは呼ばず,「ひゃくにんしゅ」と読むことが昔からの約束事である。こうした読み方の約束を「読みぐせ」といい,なぜといわれても,代々そう読むことで世間に通じてきたのである。
 この藤原定家であるが,編んだ人はと尋ねられると,「ふじわらのさだいえ」と言うが,この百人一首の「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや 藻塩(もしほ)の 身もこがれつつ」の作者はと尋ねると,「ふじわらのていか」と呼ばなければならない。嵯峨野の小倉山荘の障子にはった百枚の色紙に,定家が書いていたので,「小倉」という地名の冠が付いたのである。
 読み札の絵を見ているだけでも楽しい。坊主めくりと称して,お姫様はもう1回といいながら,遊んだ日々を思い出す。小さいころから,こうしたの伝統文化の遊びをすることは,日本人の精神としても大切なことである。また,こうした遊びを通して覚えたものは,なかなか忘れない。これからもお正月には百人一首を手にして欲しい。