学校日記

ほんの少し

公開日
2014/01/10
更新日
2014/01/10

校長室から

 新年からもう10日過ぎた。早いものである。3期が始まって,1週間である。今年こそはという思いで,正月を迎えたことだろうと思う。しかし,日が経っていくと,その前向きさが,徐々にしぼんでくるかというか,薄らいでくるかというか,そんな思いふがよく芽生えてくるものだ。 
 ただ,何事も最初から面白かったことなどないはずだ。読書にしても,読んでいる間にスピードも上がってき,楽しくなっていくのである。また,何かのスポーツでも,例えば,野球などでも,素振りばかりやらされるとかであっても,そののち,それにつながる何かが生まれて,楽しくなるのである。
 勉強も同じである。何かよくできそうな人を見て,すごいなと思うかもしれないが,実はちょっと頑張ったことで,相当進んでいるように見えているだけかもしれない。最初はつまらなくても,やっている間に,積極的なものに変わっていくことは多々あるように思う。ほんの少しの辛抱が,それにつながるように思える。
 自分の趣味でもそうだが,最初はいろいろなことがあった思うが,ほんの少し我慢を重ねて,その楽しさを持続させてきたことで,今に至っていることなど多くあるはずだ。今の時代,楽しいことが多いが,本当にその中に心から自分をぶつけているだろうか。自分の生きがいを見つけるためには,ほんの少しの我慢が必要なのである。それがなければ,そんなことは見つけられないだろう。ほんの少しの我慢を学ばなければならないのであるように思う。
 「蟻とキリギリス」という話がある。暑い間,ほんの少しの間であるが,汗を流しながら食料をせっせと運びこんだ在りに対して,キリギリスは歌を歌っている。やがて寒い冬になって,どうなっただろうか。ほんの少しの我慢がそれであるように思う。いやあれはつくり話であると一言で片づけられるだろうか。