学校日記

いじめ調査より

公開日
2013/12/12
更新日
2013/12/12

校長室から

 昨日の新聞に「いじめ確認2.8倍 19万8000件」という見出しが出た。これは全国の国公私立の小中高校や特別支援学校での2012年度のいじめを確認した件数を文部科学省が公表したものである。詳細は新聞を見ていただければいいが,ちょっと気になったことを書いてみたい。
 京都府のところで,いじめに対する相談相手の部分があった。小中高校と特別支援学校あわせて,「学級担任」が84.7%で全国平均を9.2ポイント上回り,「誰にも相談していない」が8.3%で全国平均を2.7ポイント下回り,「保護者や家族」が5.6%で全国平均を24.5ポイント下回ったという。その他にスクールカウンセラーなどもあった。
 さて,全国平均がどのような意味があるのかどうかはわからないが,ここから見えることは,先生方が子どもの中に入って,ある意味信頼を得ている姿が映し出されているよう思うし,子どもにとって身近な保護者や家族がちょっと低いのが心配である。なかなか保護者や祖父母や兄弟姉妹には話しにくいものであるが,いとこのお兄さんやお姉さんなどは,相談相手としては意義ある存在であるように思う。というのも,兄弟姉妹ではないが,身内として親身になってもらえるし,ある程度客観的に話が進められるからだ。ゆえに,大学生くらいの身近な人の存在はいいものだと思う。こうして,学級担任や保護者や家族の部分を増やすことは,必然的に誰にも相談していない部分を減らすことになり,頑張らねばと思う。
 しかし,何よりもこうしたいじめの数字を把握するより,いじめの起こらない学級づくりや学年づくり,学校づくりが大切であることは言うに及ばないことであろう。それなくして,数字を追っていても意味がない。
 数年前,国立教育政策究所が「いじめ」の追跡調査をした。大都市近郊の中規模都市の一つをピックアップし,小学校4年から中学校3年までの6年間に同じ子どもを対象に調べたもので,週1回以上「仲間はずれ,無視,陰口」といったいじめを受けているかを年2回,計12回について調べところ,6年間でいじめを全く受けなかった子どもは1割であったという。ほぼいじめは誰にでも起こりうることと見てよいという結果が出ていた。
 この結果からもわかるように,いじめはほぼ誰にでも起こりうるものとするならば,こうしたいじめが起きた時,真剣に話し合えるクラスであり,学年であり,学校であることが何よりも重要になってくるだろう。