キーワードは
- 公開日
- 2013/10/11
- 更新日
- 2013/10/11
校長室から
昨日の研修会では,洛風中学校の須崎校長先生を講師としてお迎えし,「不登校への手立てを考える・洛風中の実践から」と題して,お話を伺った。いろいろなポイントはあったが,見立てと一喜一憂しないということだと捉えた。
見立てとは,いろいろな角度から物事を見られているかということである。子どもに関わる多くの人々がそれぞれの視点でその子どもを見ているかである。担任一人が抱えていないか,学年も含め,部活の顧問,養護教諭,スクールカウンセラー,管理職の目など,多くが関われているかである。
その前段としての話があった。学校を来ていれば不登校でないからという思い,つまり,来ているという事実だけで,その子どもを判断していないかということの話であった。これは故河合隼雄先生の『心の処方箋』の中の一編にあるというので,急に読みたくなり,家に帰って本を探してみたが,見つからなかった。一編が3ページくらいで書かれていたと記憶する。50編くらいであった。昔,国語の文章題のボディーとして使った。話はそれるが,国語科の文章題のボディーの選択にもルールがある。読むだけで子どもに何か訴えるもの,ためになるものという視点である。ゆえに,古典も含めて,良い文章を探すのには大変苦労するのである。
さて,一喜一憂しないということでは,長い目で見ていこうという視点である。日々,いろいろなことがあるが,単に,子どもの状態が今日は良かった,悪かったと捉えず,良かったのは何があったからであり,悪かったのはこんなことでそうだったんだといったように,しっかりと分析することで,子どもの良い様子が少しでも続いていくようにという視点であろう。
何がその子にとって一番いいのかをみんなで見たて,一喜一憂せずに,子どもの育成を図ろうということである。もちろん,保護者と学校が同じ方向を見て,協力しなければならないことは言うまでもないことだ。そして,子ども意志,意欲、納得,覚悟といったキーワードも確認した。また,洛風中学校の実践として,「社会とつながる」つまり,人を信じる力をつけること,このことが今後生きる子どもたちに必要なことだとも強調された。
こうした研修をすることは,それぞれの先生方がわかっていることも多いが,改めて,自分の考え方や思いを確認する機会になり,また,新たな視点が持てるなど,身が引きしまる思いが持てたものと思っている。