今です
- 公開日
- 2013/09/25
- 更新日
- 2013/09/25
校長室から
今週の月曜日は秋分の日でしたが,祖先をうやまい,亡くなった人々を偲ぶお彼岸でした。大宅中学校の近辺の畔道には彼岸花が咲き誇っています。暑さ寒さも彼岸までという言葉あるように,本格的な秋になっていきます。
さて,今日から3年生は,2期中間テスト前,1週間となっています。1・2年生は教科の関係で,明日1週間前となります。いよいよ学習に専念する後半となっています。
新井白石という江戸時代の学者であり,政治家,漢詩人を知っていると思います。彼の逸話に「一粒の米」がある。幼少の頃,父が米びつ(米を入れておく箱)から,1日一粒ずつの米を抜き取ったとしても,減ったことはわからない。また,一粒入れたとしても増えたかどうかはわからない。しかし,1年,2年と続けていくと,その増減ははっきりとわかってくる。学問も1日勉強したからといって,利口になるわけでもないし,1日怠けたといって,愚かになるわけでもない。しかし,1年,2年と続けていくと,必ずや変わっていくという話である。
積み重ねの大切さ,努力,勤勉という話である。そんな言葉が,最近は尊ぶ風潮が忘れ去られようとしている。そんなことに対して,無駄とか意味がないといった言葉が返される。しかし,どこかでこのことを知らずに大人になることは,決して良いことだとは思わない。今,学習することは,そのことを体得することだと思う。日々こつこつと学習を積み重ねることで,力が付いていき,その楽しさを,面白さを知ることが人として必要なことだと思う。それが学習をする意味で,結果としていろいろなことが身についてくるのである。千里の道も一歩からを実感して欲しい。
そんな経験をして中学を卒業するのとしないのとでは,これから雲泥の差が出て来るだろう。中学を出てからそのことを実感することがあったとしても,今そのことを実感して,ものごとを進めるのとでは,スタートがもはや違っている。中学を卒業すると,一気に大人に近づくものである。経験,体験ということは大切なことで,今の間に,小さなことの積み重ねの大きさを実感して欲しい。努力は報われるという実感を味わって欲しい。今です。