学校日記

子ども目線

公開日
2013/09/13
更新日
2013/09/13

校長室から

 2年生の廊下の壁面に「絆をつなぐ〜仲間を信じて団結し,あきらめず挑戦する〜」が貼ってある。「絆」とは,もともとは,馬や牛,犬などをつなぎとめておく綱のことをいい,平安時代にはその例がある。そうした意味から,家族や仲間,友人などの離れがたくしている結びつきを意味するようになったのは,そんなに古くないことである。
 〜以下にあるように,仲間を信じ団結し,あきらめずに挑戦することは大切なことであるが,逆言えば,仲間に対する不信,そして,そのことによってそれを乱し,なかなか一つになれないという意味を表しているのである。人間とはそういうものなのであるという意味合いだと思っている。その弱さを自覚することが重要で,それゆえに,仲間を信じ,団結し,あきらめずに挑戦する意味合いがあるよう思う。
 仲間に対する不信の起こる心とは何によって,どんな時,といったように考え,それを支えていく指導を考えなければならない。これは,道徳でいう,1−2の項目,「より高い目標を目指し,勇気と希望をもって着実やり抜く強い意志をもつ。」の項目にあたるように思うが,よく私たちは,この項目を「強い意志」としてまとめるが,それは,その一文を簡潔にしただけで,道徳的な意味合いというか,子どもの視点で考えていないように思う。
 子どもの視点で考えれば,勇気と希望は,大変難しいことなのである。例えば,合唱コンクールの練習で,ふざけている生徒に注意をし,きっちりと練習に参加させ,一つ心になってコンクールにあたっていくということは,すんなりといくだろうか。厳しい状況なら,そんなことを言って,喧嘩になったりとかもあるかもしれない,そんな思い,つまり,不安や弱気と戦いながらの生徒,そんな生徒を支えていく指導なのである。
 道徳の項目をそんな裏から見ること,つまり,子どもの目線にまで降りることが必要なのである。絆をつなぐ,そんな文化祭のある週間が来週の1週間であるように思う。