想像力の育成こそ
- 公開日
- 2013/09/03
- 更新日
- 2013/09/03
校長室から
昨日も竜巻が起こり,また,多くの水害が起こっているが,8月下旬,山科区自主防災連絡協議会の設立式があって,山科消防署に出かけた。大規模災害への備えと地域の防災力を高める目的で,情報共有とともに,山科区が一体となった活動を目指すという主旨である。昨日,その宣言書をいただいたので,目を通していた。
山科区は,黄檗断層や花折断層などとの関連から,盆地という地形での,山崩れなどの想定も含めて,地域として全体の課題を共有する必要性や,また避難所としては,小金塚など滋賀県との入組んだ場所があることでの大津市との連携の必要など,多くの区独自の課題がある。こうした中での設立式であったように思う。
この1日の防災の日をはじめ,3.11以降,私たちの意識の中でもいろいろな場面をシミュレーションしなければというか,そんな場面が増えたように思う。最近では,大雨による1号体制の発令などもしょっちゅうで,そんなことを考えさせられる現状もある。
学校の避難所としての機能なども,自治会との連携なども含めてしっかりと取組んでいかなければならないし,私自身でも,この大宅中学校までどのようなルートでたどり着けるだろうかとも,九条山に車を走らせながら,そんなことを考えているときもある。
子どもたちにも,そんな意識をどう持たせるかである。地震後,とりわけ,家族がどこで落ち合うのか確認をし合っているのか,また,学校なら,登校途中なら,家にいるとき,自分の部屋なら,居間なら,キッチンならと,こんなものが落ちてくるだろう,倒れて来るだろう,どこから出よう,ガスは,電気は,火はと数えあげれば切りがない。そして,何より自分の身は自分で守るという,この根本を,助け合う心と共に,どのように浸透させるかを考えると,複雑な思いにさせられる。そして,多分,携帯があるからどこにいても連絡が取り合えるよといったことを言い出す子どももいるだろうと想像できる。
それぞれがどのように行動するのかといったシミュレーションこそが最大の学習であると思う。想像力を高めることこそ,あらゆる自分を高めることにつながっていくように思う。
今でも思い出すのは,阪神淡路大地震の速報を見ていた時,京都は,大阪は,岡山は……と伝えているが,神戸はということを伝えなかったことで,神戸は何かが違うなと想像したことである。そして,最近の写メ投稿の数々である。食品の中で寝そべったり,線路に降りての写メの投稿などを見るにつけても,想像力の欠如が,ここまで来たかと思わざる得ない現状である。想像力の育成こそ,ある意味,生きる力の最大の育成であるようにも思う。