学校日記

率先垂範

公開日
2013/07/26
更新日
2013/07/26

校長室から

 1学年の階段のところに『みんなのためのルールブック 〜あたりまえだけど,とても大切なこと〜』(ロン・クラーク 亀井よしこ訳)がある。ロン・クラーク先生は,アメリカの小学校の先生で,子どもたちが,お互いに思いやりをもって楽しく勉強できるように,そして大人になってからも,毎日を大切にして,充実した人生を送れるようにとの願いを込めてつくられた,50のルール集である。
 この本を異動時に持ってきたが,もはや1年生の階段のところにあって,机の前に置いておいた。休みに入り,再度読み直したので,ここで紹介することとなった。
 さて,単なるルールブックではない。口をふさいでせきやくしゃみをしよう,バスに乗ったら,おとなしく座っていようといった公共のマナーのようなものから,相手の目を見て話そう,人の意見や考え方を尊重しようといった相手意識のマナー,学校での過ごし方等々,種々のものが入り交ざっている。とりわけ,最後の方には,信じるもののために立ちあがろう,きみのなれる,もっともすばらしい人間になれといった人生の歩みまで入っている。さらに,何かをもらったら,3秒以内にお礼を言おうというように具体的な時間まで入れているのも子どもたちにとっては分かりよいだろう。
 この本を読みながら,自分にも当てはめてみるとよい。出来ていること,出来ていないことと分けながら,できていないなら,なぜできていないのかを考えることで,自分の考え方や思いを再点検できるからだ。しかし,こうした本を読みながら,こんなことは当然だ,あたりまえだという思いの中からは,自分の点検にまでには至らないので,心の持ちようは本当に大切なこととなってくる。また,生徒たちもこのルールを全部見ているので,私たち大人も,これに対応できる大人になっていなければならないと思う。率先垂範,この言葉が生きてくる本である。