マイブーム
- 公開日
- 2013/06/13
- 更新日
- 2013/06/13
校長室から
未だにマイブームである大村はま先生のことを,4人の教育実習生に尋ねたが,誰も知らなかった。先生の『教えること』を読むようにと伝えた。大村単元学習といい,戦後すぐから,いわゆる今の総合的な学習の時間に匹敵する授業を押し進めてこられた。何かあれば,いつも大村はま先生の本を見られるように置いている。その中から,
熱心結構,いい人あたり前です
教師として,熱心さやいい人はあたりまえで,悪い人であってはたまったものではない。でも「いい人」が幅をきかせすぎている。教師という職業に拠って立つものを,子どもに一人で生きていける力をつけること,そのための技術を持っていることで,それを忘れた「いい人」では困る。
教師は,大いに尊敬されていい職業です
子どものようすに惑わされず,自分の指導が正しいか,子どもに力をつけているか,それを見きわめ,自分で全部責任をとっていく存在ゆえに大いに尊敬されていいということであり,優しければ,子どもが好きだからいいというようなものではない。
教師として老いないために,研究授業をしていました
今までにやった方法以外で研究授業をしなければ,すぐにでもやれるので,老いてしまう。誰のためでもない,自分が教師として老いないために,未来に対して建設をつづけるためのもので,研究する態度を失った教師は,子どもの気持ちをつかめない。
教師の世界だけで通用する言い訳があるようです
社会では,一生懸命やっても,結果が悪い責任はその個人が引き受けなくてはならないが,教師の世界では,一生懸命指導して,成績があがらないことを子どものせいにしても平気でいる。それゆえ,教師という仕事はとてもこわい仕事であり,勉強のことは,どこまでも自分の責任と思って指導工夫するのが,専門職としての教師ではないか。
『灯し続けることば』より
何十年と大村はま先生の言葉を座右に置きながら,常に自分の心に問いかけている。