学校日記

逆向き

公開日
2013/06/05
更新日
2013/06/05

校長室から

 昨日,3年生,並びに保護者対象の高校の説明会があった。公立高等学校の鳥羽高校と私立高等学校の京都学園から,それぞれ公立,私立の立場からのお話をしていただいた。とにかくオープンキャンパスなど,行きたいと思う高校を確かめることが大切であると言われた。百聞は一見に如かずということだろう。
 公立高等学校はやはり選抜制度の変更により,21校から選択できることの利点と費用対効果という点での話もあった。私立高等学校からは,面倒見の良さ並びに世界を意識してのこれからの在り方が印象に残った。さて,君たちはどういった点が印象に残っただろうか。
 10年後,君たちがプロとしての世界に立つ話があったが,私がいつも言う,大宅がスタンダードではなく,京都が,日本が、世界がスタンダードなのである。常に広い視点を意識しながら,今の自分を見る視点を忘れないでいて欲しい。
さて,逆向き設計という言葉があるが,先に10年後話があったが,君たち15歳として,10年後は25歳である。25歳の自分を想像する時,その姿から逆向きに遡ってくることで,今の自分は何をしなければならないかという発想である。例えば,看護師として働いていると仮定してみれば,看護師になるには,そういった大学に行くのか,専門学校に行くのか,はたまた,高校の時点で,その系統の学校に行くのかといろいろなコースが見えてくる。どの時点で専門的なコースに入るのがいいのかということを考えなければならない。まだその意志がそんなにも固まっていないのから,とりあえず高校に行っている間にその部分を固めようと思うなら,普通科の高校に入ればいいし,もうすでに固まっているなら,高校から入ることも可能であるし,などといろいろなケースを考えながら,10年後の自分を見つめるのである。
 ところで,以前読んだ本で,なるほどと感心したことがあるので,最後に付け加えておく。というのは,大学生や高校生の就職がここ数年,リーマンショック以降大変厳しい状況にある中,大手企業を狙う若者に,中小企業でも自分の力を発揮できる所をという趣旨はよく聞くが,こんな考え方というか,見方があった。自分の就きたい職種はわかるが,逆の発想として,何が何でも自分の就きたくない職種だけは外すということで,仕事の職種が広がるという発想であった。
 ものの見方は表ばかりで見るものではなく,裏からも,斜めからも,真上からも,などなどいろいろな角度から見ると,ずいぶん変わるものである。多面的な,とりわけ逆転の発想などは,思いもよらないものの見方として,大事な視点のように思う。