学校日記

朝読書

公開日
2013/05/17
更新日
2013/05/17

校長室から

朝読書
 大宅中学校に来て感心しているのは朝読書である。職員朝礼を終えて,教室を回ると,生徒たちが熱心に本に向かっている。大宅中学校は,もともと山科中央図書館との連携や小学校への読み聞かせと,幅広い読書活動を行っている。今でも覚えているのは,もう10年以上前,わたしが永松記念教育センターにいた頃,地域図書館との連携ということで,出向いたことがある。その頃からの継続した読書活動の取組が行われているということだ。
 本は知の源泉ということで,自分の知らない世界を教えてくれる。自分の知っている範囲はちっぽけなもので,本を読んでいるとこんな世界もあるのかという,新たな世界を垣間ることができる。自分の世界を大きく広げてくれる。小さい頃,小学生の頃のことであるが,毎月地理の図鑑のようなものを本屋さんが届けてくれた。最初は,北東アジアの編で,朝鮮半島や中国,モンゴルの人々のことやその生活などが載っていたが,その時,こんなにも私たちと似通った人々がいるんだということを知って驚いたことがある。その後,アフリカやヨーロッパやアメリカなどもあったが,最初の北東アジア編のことを,今も鮮明に覚えている。黄色い表紙の大型の本であった。
 ところで,読書は,音楽やテレビを聴きながら,見ながらということはできない。自分自身が苦労して活字を追わなければならない点が大事な点である。頭の中で,書いてある内容を整理しながら読み進めなければならず,論理的な思考力が付くとともに,集中,忍耐といった力も同時に付いていく。
 朝読書は10分間である。1週間で50分,ちょうど授業時間と同じである。毎日,毎日のちょっとした時間ではあるものの,読む場合と読まない場合を比較すれば,1週間で50分,2週間で100分,3週間で……,と考えると,わずかな時間の積み重ねの大事さもわかってくるだろう。と同時に,習慣化のためには,日頃から,身近に本を置くことである。手に届く範囲になれば,ページを開くことにつながるだろう。そして,1行でも読み進めていくだろう。読めばスピードも増してくる。1年後,読んだ本を積み重ねて見て欲しい。どれだけの量になるかである。今の間に読書を友とする習慣をつけて欲しい。自分の可能性を広げる読書生活をじっくりと見つめることが,今大切なことだと思う。