夏季大会〜サッカー部
- 公開日
- 2021/07/17
- 更新日
- 2021/07/17
校長室より
「切り替えろ」
7月17日(土)午前9時。勧修中学校グランド。天気は雲は多いものの晴れ間も見える。気温は30度に迫り,蒸し暑さを感じる。サッカー部の夏季大会の初戦が始まった。
出だしの5分。勧修中学校がボールを支配する。選手の動きも軽快だ。何度かチャンスを作る。そんな時,自陣ペナルティエリア内で,ハンドの判定。相手のPKだ。動揺が走る。ゴールキーパーは左へ跳ぶが蹴られたボールは逆へ。失点だ。予想外の出来事だ。
「切り替えろ。切り替えろ」ベンチからも,チーム内でも声が飛ぶ。そう時間はまだたっぷりある。今は次への切り替えが重要だ。誰もがわかっている。「切り替えろ」
だが,立て続けに2点を失ってしまう。明らかにチーム内の動揺が高まり焦りが見える。それは,プレイにも影響し足が止まっているようにも見える。相手のシュートに対して少しずつマークがずれているのだ。「切り替えろ」ベンチからも動揺を抑えるため再三にわたり檄が飛ぶ。ピッチ内のプレイヤーも声をかける。「切り替えよ。まずは1点」
いったん,向こうに行った流れは戻ってこない。さらに1点を失い,前半を0−4で折り返す。ハーフタイムでどのような指示がなされたかわからないが,後半が始まる。
落ち着きを取り戻している。攻勢に出る。早い時間帯で1点を返せれば,チャンスはあるはずだ。勧修のチャンスメイクが明らかに増える。後半だけ見れば,勧修のほうが押している。しかし1点が遠い。時間は刻々と過ぎていく。無情にもタイムアップの笛が鳴る。
負けだ。0−4。生徒は,うなだれて戻ってくる。「お疲れさん」そんな声しかかけられない。それでも生徒は「ありがとうございます」と返してくれる。
勧修中学校のサッカー部の3年生は,この敗戦に何を学んでくれただろうか。負けた悔しさは,もちろんだが,試合中の「切り替えろ」の意味を噛みしめてほしい。スポーツだけでなく生きていく中で,予期せぬことや劣勢(ピンチ)は日常茶飯事である。そんなとき,冷静になり焦らず,素早く平常時に近い精神状態にもどる。そして適切な打開策や行動をとる。これが「切り替えろ」の意味だ。しかし,頭でわかっていてもこの「切り替えろ」というのは,人生を多く経験した大人でも難しいことだ。
サッカー部の3年生。この2年半お疲れさまでした。中学サッカーは今日が最後ですが,今まで,サッカーを通して学んだことを活かせる人であることを願っています。今は,少しの休息をとり,明日から「切り替えろ」