魔法のことば“ありがとう!”
- 公開日
- 2015/09/11
- 更新日
- 2015/09/11
校長室から
今週から、学校祭に向けての取組が本格的に始まりました。「少しの時間も無駄にしたくない」との思いから、体操服登校となっています(着替えの時間を短縮する)。保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
今週は、学校の至る所から歌声が聞こえてきます。文字通り「歌声の響く学校」となっています。また、体育祭の成功に向けて、展示作業に集中して無心で取り組む姿も見られます。集団演技の練習に元気よく取り組む姿も見られます。これから学校祭の本番に向けて、毎日子どもたちは協力し合い、切磋琢磨していきます。頼もしい限りです。
しかしその一方で、子ども同士の関わる時間が増えますので、トラブルも起こってしまいます。時には、相手を傷つける言葉を耳にすることもあります。そこで1年生では、評議員が中心となって、「増やしていきたい言葉・減らしていきたい言葉」のアンケートを取り、もう一度みんなで「言葉づかい」について考えました。学年集会や学年便りでも考えました。(9月10日のHPにアップ)
そこで、私が以前いた学校の校区にある日野小学校の、家庭・地域教育学級の講演の中で、関係する大変心に残ったお話がありましたので紹介します。
大阪にお住いの詩人「里 みちこ」さんのご講演でした。「言葉や文字は,相手に心を伝えるもの…」という内容の講演でした。「いのちを謳う」と題してお話しされました。
『言葉や文字は覚えるものと思っていたけれど,人に楽しさや元気を与えるということを知りました…』。数年前に里さんの講演を聞いた当時小学校6年生の男の子が,直接校長室におられた里さんに会いに来て、言ってくれた言葉だそうです。彼は,当時いじめをしているグループの中心にいたということでした。彼は,里さんの“いのち”の授業を受けた後,いじめをやめる決心をします。今度は「自分がいじめられるかもしれない」という不安を抱えながらも,その恐怖に打ち勝とうと決心したということでした。なぜ彼がそのように決心することが出来たのでしょうか…?
「きしょい」「死ね」「うざい」…。「ありがとう」「ごめんなさい」「おはよう」…。言葉には温度があります。「温もりのある言葉」もあれば,その逆に「人を冷たく突き刺す言葉」もあります。「人を突き刺す言葉を言う…,しかし,その言葉は自分の心をも突き通すことになる…」と、里さんはお話しされていました。
最後に、新聞で紹介されていた里さんの詩を一編紹介します。
いろいろな場面で詩は生まれる。
ときに,別れの場面で。
1996年,父が亡くなったとき,
最後の枕元で「ありがとう。ごめんなさい」と呼びかけた。
直後に,こんな詩が生まれた。
目でいえる 口でいえる 手でいえる
合掌でいえる 体でいえる 心でいえる
ふたつの言葉 ありがとうとごめんなさい
どちらかひとつを選ぶとしたら
それはやっぱり ありがとう
最後の言葉
ありがとう