学校日記

磨く

公開日
2009/10/16
更新日
2009/10/16

校長室から

 マイブームである大村はま先生は,「未来のこどものために」とよくおっしゃった。その中身は,しっかりと学力をつけること,それに尽きるということである。このことを突き詰められて,大村単元学習なるものを展開された。同じ教材を二度使わない。自分自身がわくわくするような新鮮さがなければ,教材として用いる意味はないとまで言い切る。なかなかそこまでの境地には至らない。しかし,しっかりと学力をつけるためには,われわれ自身,教材研究をするしかない。
 新採から5年目までの先生方にお出でいただいて,学習会をしている。昨晩がその日であった。昨晩は,道徳指導のポイントについて学習した。わたしは,教科で採用されたからには,教科で印象に残る教師になって欲しいと願っている。そのために自分自身は何をしなければならないかを常に追い求めなければならない。今回は,道徳であったが,これは,担任を持てば必ず必修となる。この道徳によって,自分のクラス経営ができるのである。これまた,第二の教科であるといっても過言でない。これを使いこなすことで,自分の理想とする学級が実現するかと思えば,教科指導とともにわくわくするものである。楽しいクラス,わくわくするクラスという環境を整えずに,学習効果を望むことはありえない。教科指導と道徳指導は,車でいう前輪であり,その道徳指導と特別活動は,後輪である。そして,車は動くのである。運転するのはもちろん担任である。だから教員免許状が必要な意味があるように思う。
 わたしももう若くはない。今だに教材研究をする。それが一番楽しいからである。アイデアだけは,人には負けない。それがうまくいくかどうかはわからない。しかし,大村はま先生がいわれるわくわくするということは,わたし自身でいえば,教材研究することであり,それをしたいという思いがなくなれば,もうお終いだと思っている。若い先生方を前に,教材研究の大切さを身をもって示していきたい。でも,これは学習会であるゆえ,その後は各自の勉強である。
 大村はま先生は,「モデリング」という言葉もよく使われた。生徒が司会をしていて,途中で詰まってしまう。にっちもさっちも動かない。その司会方法を傍らで説明するのではなく,教師自身が司会を引き続き進めていくのである。つまり,モデルを示すことである。これがモデリングである。教師自身がモデルとなるのである。モデルとなるためには,教師自身が身をもって示さなければならない。うんちくだけの教師では,モデルにならない。生徒に勉強せよと,堂々と言える教師であって欲しい。