学校日記

役割

公開日
2009/10/09
更新日
2009/10/09

校長室から

 勤め始めたころ,もう30年も昔のことであるが,よく中学校までが義務教育だから,もうこれで学校という集団活動を終わる子どももいるということを忘れてはいけないとよく言われた。進学率99%といっても,1%の子どもが中学校で終わってしまうのである。なるほどと納得して聞いていたことがある。
 ところで,さて,義務教育といっても,わたしたち学校に携わる者と学校外にいる人とでは大きな違いがある。よく勘違いされるところに,義務教育の「義務」は,「子どもには学校に行く義務」があると解釈されることだ。子どもにあるのは,「教育を受ける権利」である。行政的な言い方になるが,子どもは,学校に行っている,行っていないに関わらず,教育を受ける機会を与える義務があるということである。この考えかたを間違えると,学校外にいる人は「子どもは学校に行くのが当然」となり,学校に携わる者は「子どもは学校に来るのが当然」となる。「行く」と「来る」とでは雲泥の差がある。わたしたちからすれば,「来てもらえる学校」にしなければならない。それが地域とともにある学校の姿として,声高く言われている所以である。
 そのために大切なことは,子どもも教職員も来て楽しい学校である。もっと簡単にいえば,教職員は子どもたちの笑顔を求めて,授業を始めとして諸々の諸活動にしっかりと取り組み,子どもたちはそれに応えて,響き合う学級,学年,学校であることに尽きる。    
 こうした姿を求めて,この当たり前となっている義務教育という言葉を,地域や保護者の方,子ども,教職員とそれぞれの立場で,再度見つめ直す中で,それぞれの役割が見えてくるように思う。

 今日の「役割」は,10月1日発行の本校のPTA広報誌「白鳩」の巻頭言として載せた「それぞれの役割」の題名を変えたものである。