学校日記

思いを馳せる

公開日
2009/09/15
更新日
2009/09/15

校長室から

 何事にも前日がある。明日は合唱コンクールである。ということは,今日はその前日である。前日に,いろいろと明日のことを考えると,寝られない人もいるし,わくわくする人もいるし,人それぞれである。入試ともなれば,違った意味でまた大変である。
 前日ともなれば,わたしは,ある意味,イメージトレーニングが大切だと思っている。「〜な場合」「○○しよう」といったように,いろいろ考えられる場面を想定しながら思いを巡らすことだ。昔,わたしの長男がいつも幼稚園から帰ってくると,母親に,「お母さんも〜なことあった?」とよく尋ねていたのを思い出す。初めてのことに接したり,経験のないことに接したりしたとき,どうしようもなかったのだろう,不安だったのだろうと思う。人は,いろいろな経験をして,場面対処が可能になっていくのだが,とりわけ,あまり経験しないことに対しては,イメージトレーニングをすることが,中学生くらいになると可能になってくる。また,そのことが必要なのである。
 例えば,明日,合唱コンクールで最優秀をとったとする。自分が指揮者ならなんと言おうかなと,それは指揮者でなくてもいいから指揮者になったらと仮定して考える。伴奏者なら,担任ならどう言うだろうかと考える。その気持ちを考えることは,その人を思い量ることになり,その立場の人のことを考えることになる。その人にはなれなくても,その人への思いを馳せることになる。すると,指揮者に協力して自分はよくやってきたなとか,あまり指揮者の言うことはきかなかったな,等々いろいろと指揮者を通して,自分のことを考える。そのことが立場の理解,他者への理解へとつながっていく。ときどき,そんなイメージトレーニングをしながら,自分を見つめたり,周りの人のことを考えられたらと思う。