学校日記

ひとりごと

公開日
2015/10/17
更新日
2015/10/17

きらり☆はち公☆

 「唱を合わせる」

 23日の文化祭がすぐそこにやってきました。吹奏楽部の練習にも熱が入っています。体育祭が終わり,生徒たちは合唱コンクールに向けて毎日毎日歌いこんでいます。朝練習なるクラスでの自主練習の声も聞こえてきます。朝一番,冷えたからだ,声帯で歌を歌うことが,声帯にとって良いのか悪いのかはさておき,生徒の気持ちが伝わってきます。

 私がまだ担任をしていた頃,体育祭でクラスのみんなの足をくくって一緒に走る「11人12脚」という競技がありました。その学校は人数が少なく,その当時34人を学級活動のクラスとしては,変則的に3つに分けていました。普通は競技ですからルールがあって,11人で人数を揃えないと損得問題が発生してきます。そのとき私のクラスは12人でした。レースですから,11人か12人で人数を揃えるということになります。ところがほかのクラスは11人なので当然私のクラスを1人減らす話が出てきます。で,私はクラスに「1人減らして11人で数を揃えて勝つ方を目指すのか,負けてもいいから12人でやるのか」を問いました。様々な意見が出たのは当然です。私には「こうあって欲しい」という願いがありました。それは3年間担任をしてきた者としてのクラス経営の結果を試されているという思いでした。結果生徒たちは12人で走る方を選んでくれました。レースの結果は私の記憶にはありません。でもこの出来事は鮮明に私の記憶の奥に残っています。

 合唱は「唱(うた)を合わせる」と書きます。唱を合わせるということは,声を合わせることです。声を合わせることはブレス(呼吸)を合わせることです。呼吸を合わせることは気持ちを合わせることです。すなわちクラス全員の気持ちを合わせることが「合唱」です。10月23日はまさに「合唱」の日です。この日,舞台の上で,最後の1回を唱います。その日,その仲間と,その歌を唱うのは,一生で最後です。さぁ,みんなはそんな舞台で,どんな気持ちを唱うのでしょう。何を記憶の奥に残すのでしょう。わたしもそんなひと時に立ち会いたいと思います。