学校日記

ひとりごと

公開日
2015/07/12
更新日
2015/07/12

きらり☆はち公☆

「子どもたちを,一生懸命に見守る」

 先週の金曜日から三者懇談会が始まりました。4月に入学,進級をして3か月余りが過ぎました。この間の学習の様子や,クラス等での生徒の様子を話します。大切な子どもを真ん中においての懇談会です。私はこの懇談会から離れて10年と少し経ってしまいました。教室で担任が保護者と生徒に向かい,懇談をしている様子を見ながら懐かしさを感じると共に「しっかりとスクラムを組んでほしい」と願います。

 7月5日中学2年の男子生徒に起こった痛ましい事件が連日報道されています。先日の地域での懇談会の席でも心を痛められている地域の方から発言がありました。また保護者からも同様の思いが届いています。新聞やマスコミでは,この男子生徒と担任との間で交わされていた「生活記録ノート」の一部が掲載されています。そこには男子生徒の心からの叫びが記されていました。「担任は,この男子生徒や,トラブルとなっていた関係生徒と面談をし,解決に向けての指導をした」との記述もありました。どのような話し込みがされ,どのような体制がとられたのか,想像の域を出ません。でも,どうしてもっと早くに,指導している教職員集団の思い,被害にあった男子生徒や,関係生徒の保護者の思いが,子どもたちの心に伝わらなかったのだろう。もっと早く,もっと強く子供たちの心に響いていたなら・・・と心が痛むのは私だけではないと思います。子供たちには子供たちの世界があるのでしょうが,でもそれを取り巻く大人たちの一生懸命さが,どうして子どもたちの心に届かなかったのだろうと思うと残念でならないのです。

 国レベルでも「いじめ防止対策推進法」が制定され,京都市の各学校でも「学校いじめ防止基本方針」を出しています。しかし,どのような法律や方針が出され,それがどれほど立派なものでも,実際に子供たちの周りにいる大人の一生懸命な見守りや,学校での仲間づくりが機能していかないと,いじめに繋がっていく人間関係のトラブルに気づくことはできないし,早い段階で解決に向かっていくことにはならないと思うのです。多くの学校で取り組まれているように,本校でもこの方針が出る前から,授業の間の休憩時間や昼休みなど,教職員が教室や廊下や,グラウンドや中庭などで,生徒と一緒にいるようにしています。「見張る」のではなく「見守る」ことを一生懸命にやっています。生徒の変化や困りをいち早く察知しようと努めています。しかし「本当に生徒の思いや願いをしっかりと受け止められているのか。私たちの目に曇りはないのか。感性は鈍っていないのか。」ことあるごとに自らを振り返り点検することが必要だと痛感します。

 このホームページに,社会を明るくする運動での標語の表彰式を掲載しました。くしくも今年のテーマは「いのち(命)」でした。かけがえのない子供たちの大切ないのち(命)です。この「ひとりごと」が,学校や家庭,地域の子どもたちの周りの大人の一生懸命な見守りの目と感性を点検しなおす,きっかけのひとつとなれば幸いです。