第8回 卒業証書授与式
- 公開日
- 2015/03/16
- 更新日
- 2015/03/16
校長室から
3月13日,18名の卒業生(15歳〜82歳)が洛友中学校を巣立っていきました。卒業証書を受け取る卒業生は,緊張の中にも,それぞれがとてもさわやかな表情でした。
学校長式辞,郁文自治連合会の中島会長と教育委員会生徒指導課の大橋課長による祝辞に続き,在校生代表2名(昼間部と夜間部)が送辞を述べ,そして卒業生代表3名(昼間部と夜間部)による答辞が行われました。送辞も答辞もそれぞれの熱い思いが語られ,とても感動的な卒業式になりました。
学校長「式辞」より(抜粋)
…洛友中学校は,開校以来8年間「昼夜一体となり,世代や国籍を超えてふれあい学びあう,全国唯一無二の学校」という理念のもと,様々な取組を展開してきました。このような学校は,全国にも例がないため,難しいことも多々ありますが,今年度をふり返ると,たくさんの素晴らしい取組をすることができました。
昨日も「卒業生送別激励会」で皆さんと一緒にビデオを見ましたね。球技大会,S.T.E.P,切り絵,絞り染め,文化祭,修学旅行,人権カレンダーづくりやワークショップ,チャンゴ,民族の文化にふれる集い,陶芸教室,茶道,ストレッチ…,そして昨日の「送別激励会」などなど。学校行事はもちろん,毎日の「交流の時間」においても,より一層昼夜一体となった「ふれあい」と「学びあい」ができるようになったと思います。
11月に昼間部のKさんが夜間部の皆さんの学ぶ姿から感じたこと,つまり「心の底から学びたい,夜間部の生徒さんにそう思わせた勉強は,ものすごく価値と魅力あるものに違いない」と,中学生らしい素直な気持ちを発表したことがきっかけとなり,夜間部の皆さんからも「若い世代に伝えたいこと」と題して,昼間部の生徒たちへ心のこもったメッセージを送くりました。
「戦争は,いちばんダメです」というテーマでFさんが,「洛友中学校に巡り合えて」というテーマでTさんが,そして「5組の皆さんへ」と題してNさんがそれぞれ代表で発表してくれました。「戦後の中国に取り残されて苦労しただけでなく,日本に帰ってからも大変であること」,「差別や戦争の厳しい時代の中,学校へも行けず,やっと思いでこの洛友中学校に巡り合えた喜び」,「だからこそ今,若い人たちには“楽しいこと”“面白いこと”“苦しいこと”“辛いこと”すべてが勉強だと思い,プラス思考で生きてほしいこと」など,心からのメッセージをいただきました。夜間部でグループ別にこれらのテーマで話し合いをされている際に,辛い過去を思い出し,涙を見せながら語り合う皆さんの姿に心が震えました。
昼間部の生徒は夜間部の皆さんから学ぶエネルギーをもらい,夜間部の生徒は昼間部の皆さんの一日一日の成長を励みにしている…(実際,昼間部の生徒一人一人がこの1年で見違えるほどの大きな成長を遂げることができました)日々このような交流ができているように思います。
以前,校内に貼ってあった,あるポスターに目がとまりました。そこには,こういう詩が書いてありました。
苦しいから,辛いから,やりきれないから,
そんな気持ちだからこそ見える,美しい景色もある。
今から始まる未来に,失敗というものは存在しない。
いろんなものに磨かれて,人は輝きを増す。
昼間部の皆さんも,夜間部の皆さんも,それぞれが回り道をしてこの洛友中学校に巡り合いました。しかし,その回り道は決して無駄ではありません。だからこそ見えたこと,感じられたことがあるはずです。それは人生にとって,とても大事なことで,きっとなくてはならなかったことだと思います。そんないろんなものに磨かれて,人は輝き出すということです。
(中 略)
先程,私は一人一人の卒業生の瞳を見ながら,卒業証書をお渡ししました。今,あなたたちの瞳の色はとても深く,そして,とても輝いています。これからも,困難が待ち受けているかもしれませんが,学ぶことを楽しみ,自分らしく,自信を持って,自分の選んだ道を生き抜いてください。
卒業は決してゴールではありません。新たな「自分探しの旅の始まり」です。そして「自分を生かすための旅立ち」でもあります。この洛友中学校で過ごした日々を誇りに思い,楽しく勉強,一生勉強です。そして,その気持ちこそが青春であり,一生青春でいられるのです。
(中 略)
卒業生の皆さん,最後にもう一度言います。あなたたちは私の誇りです。皆さんと出逢い,皆さんに囲まれながら一緒に過ごせたことを,校長として,教師として,最高の幸せに感じています。ありがとう。