「自分の思いを表現すること」とは
- 公開日
- 2013/02/25
- 更新日
- 2013/02/25
校長室から
2/24(日)「奈良県夜間中学研究集会」が天理市で開かれました。たくさんの夜間中学校や自主夜間中学の教員や生徒が集まり,以下のスローガンのもと,熱心な討論と心の通う交流が行われました。
● 夜間中学教育の中身を点検し,もっとすばらしいものにしていこう。
● お互いの夜間中学の様子を知り,つながろう。
● 夜間中学運動をもっと広め,増設への展望を明らかにしよう。
● 夜間中学に行きたい人が,大切にされる世の中にしよう。
午前の全体会では,天理市立北中学校が,文化祭での劇の取組を発表されました。生徒さん一人一人が,今までの自分の人生をふりかえり,今夜間中学で学んでいることに誇りをもって,自分の言葉で語っておられたことがとても印象的でした。「私は夜間中学に来てなかったら,自分の名前もよう書かんかったと思います。夜間中学へ来て人間が変わりました。明るうなりました。夜間中学に行ってなかったら,家にずっといたと思います」…自分を表現するということは,自分を取り戻すことにつながります。また,福島県の自主夜間中学校からの発表もあり,代表を務められる大谷さんの立ち上げへの思い,「福島に夜間中学校をつくる会」の出発,東日本大震災を乗り越えての取組と放射能からの避難や不安など,様々な課題を乗り越えながら頑張る生徒とスタッフの姿が目に浮かびました。
午後の分科会で,西和自主夜間中学からは,多様な生徒のニーズに対する取組が報告されました。新渡日の人で,母国で義務教育は終えているが,日本語の読み書きができないため就労日誌も書けず昇進ができない人,昼間の小中学校に通いながら日本語の勉強に来る子ども,ALTが日本語を習うためなど,公立の夜間中学校ではできないことにも対応しておられること。また,スタッフは時間も労力もお金も提供していただいているのに,生徒から選ばれる存在であること。当初予想していた背景の生徒とは異なる生徒が多く入学し来ることなど,たくさんの課題を抱えながらの運営で本当に頭の下がる思いでした。さらに,天理の夜間中学からは,「自分の思いを表現する試みを通して」と題して,綴り方を通して生徒の表現力を高める教材の工夫などが報告されました。
言葉や文字を学ぶことはもちろんですが,幅広い知識を身につけてこそ,豊かな表現ができるようになります。今回,この研究集会に参加して,改めて表現力の大切さを実感しました。