読書の夏
- 公開日
- 2013/07/17
- 更新日
- 2013/07/17
学校の様子
ただ今、3階1年生のフロアーには「国語科 おすすめの本 ポスター」が掲示されています。懇談にお見えいただいた保護者の皆さまの中には、お気づきの方もおられたのではないでしょうか。
「読者の秋」というフレーズはよく耳にしますが、中学生諸君には「読書の夏」と言った方がぴったりくるかもしれません。私たちの頃から比べると、すっかり短くなってしまった夏休みですが、それでもまとまった時間を確保するにはうってつけです。1年のみならず、全校生徒の諸君にポスターを見てもらい、是非とも本選びの参考にして欲しいと思います。
独立行政法人である国立青少年教育振興機構が、「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」(2013年2月23日付)で興味深い報告をおこなっています。
それによると、『就学前から中学時代までに読書活動が多い高校生・中学生ほど、「未来志向」、「社会性」、「自己肯定」、「意欲・関心」、「文化的作法・教養」、「市民性」、「論理的思考」のすべてにおいて、現在の意識・能力が高い。〈中略〉就学前から中学時代までの読書活動と体験活動の両方が多い高校生・中学生ほど、現在の意識・能力が高い。』
とあります。
本校では、学力の基礎・基本となる知識の獲得を大切だと捉えていますが、「偏重」はしたくないとも考えています。『読書活動と体験活動の両方が多い高校生・中学生ほど、現在の意識・能力が高い』ことは、われわれ教員が経験則としても納得できる指摘です。
特に、高い社会性と知性を示す生徒ほど「自分の身体を使う」ことを厭わないものです。本校のカリキュラムにおいて、「EP-A(総合的な学習の時間)」を重要な学習と位置づけているのもそのためです。
「読書」で多くの知見と出会い、他人の考え方や経験に触れ、それを自分のものとして取り込むために「体験」的な活動を通じてなぞってみる(トレースする)。
そのためには、「時間」が必要です。大人の目にはそれが「無駄」に見えることもあるかもしれませんね。でも、私たちもそうやって「大人」になってきたように思います。「効率」ばかりを追い求めると、大切なものを見失ってしまいそうに感じるのは、私だけでしょうか…