家庭学習について考える(5)
- 公開日
- 2014/11/10
- 更新日
- 2014/11/10
校長室から
日野小学校長 山本 泉
シリーズで家庭学習について書かせていただいています。今回は,小学校高学年(5・6年)についてですが,まずはこの学齢の子ども達の実態です。
子どもが大きくなるにつれて,いろいろ難しい面が出てきます。もちろん,小さい頃も決して子育てが容易だった訳ではありません。ただ,このくらいの学齢になると,今まで以上に親が自分自身の行動に注意をはらう必要があるということです。さて,いったいどういうことに注意をはらえばいいのでしょうか。
子どもはこの頃になると,自分を一人前に見てほしい,子ども扱いしないでほしいという思いが強くなってきます。考える力も大人並みになり,自分を客観的に見つめたり,友達と自分を比べたりするようにもなります。また,大人の行動もじっくり観察するようになります。そして,大人の考え方や行動を自分の中に取り入れようとすると同時に,大人を評価するようにもなります。つまり,実際はまだまだ人生経験が浅く物事の深い意味まで理解していないにもかかわらず,わりと単純な判断で大人を低く評価してしまうことが多くなり,そのため大人の言うことを聞かなくなったりします。そこが,反抗期といわれるゆえんです。
従って,私たち大人は,自分自身の行動の中に子どもに指摘されるような矛盾を作らないようにすることが大事だということになります。例えば,自分のことを棚に上げて子どもに注意をして,子どもから「自分もやってるやん…。」と言われ,「大人はええねや!」などと言い返していると,当然子どもは不信感を持つようになります。
確かに,大人と子どもは違うし,大人ならいいけど子どもは駄目ということもたくさんあるのですが,その辺りのことまでは残念ながら理解してくれません。そこで,仕方なく,いわゆる『良いお手本』にならざるを得ないということになります。
また,子どもに何かをさせようとしたり,逆に行動を戒めたりしようとするときには,それなりの理論武装が必要になります。「何で?」と聞かれて「何でもや!」などと無理強いしたり,「何であかんの?」と言われて「あかんからあかんのや!」などと応えたりしているようでは子どもは納得しません。昨日と今日とで言っていることが変わるというのも信用されない要因の一つです。もちろん,親とて人間ですから間違ったことを言ったりしたりします。従って,前言撤回ということもあるでしょう。でも,その時はたとえ子どもに対してでも自分の非を認め,謝罪してから改めて正しいと思うことを伝えるべきでしょう。
冒頭で,難しい面が出てくると述べたのは,以上のようなことからでした。
結局,この学齢の子ども達と対峙するには,子どもだからとか大人だからとか関係なしに,時々自分を見つめ直し,あるべき姿を求めるのも大事なことではないかと思います。
今回は,「家庭学習」から少しはずれてしまいました。次回は,具体的な「高学年の家庭学習」について記載したいと思います。