学校日記

校長室から 冬休み号

公開日
2015/12/22
更新日
2015/12/22

校長室から

 早いもので,今年も残すところあと1週間余りとなりました。私も池田東小学校へ来させていただいて早9ヶ月が過ぎました。その間,子ども達や保護者の皆様,多くの地域の方々と出会いました。出会いを振り返り,池田東小学校に来させていただいて,本当に良かったと思っています。
 さて今回は,2つで1つのもの探し,「1+1=2」というのは普通ですが,「1+1=1」ということもありますよ,というお話をします。
 それにはどのようなものがあるのでしょうか?
 例えば,「カギとカギ穴」。カギ穴にぴったりカギを差し込むことができたら,大きな扉や宝箱も開くことができます。また,逆にカギをかけると大切なものを守ることができます。どちらか片方では,持てる力を発揮することができません。まさしく,1(カギ)+1(カギ穴)で1つの機能を発揮します。「1+1=1」です。
 ほかにどのようなものがあるのでしょうか?
「ボルトとナット」,「ビオラの弦と弓」…。ボルトとナットは1つに結ばれることによって,ビルや橋,船や建物など,大きなものと大きなものをつなげていくことができます。ビオラやバイオリンに代表される弦楽器は,本体についた弦を弓で弾くことにより,美しい音色で音楽を奏でることができます。
 これら2つの結びつきによって,素晴らしい力を発揮したり,全く新たなものが生まれたりすることができるのです。
 また,このようなケースもあります。
C+О₂=CО₂「炭素+酸素=二酸化炭素」(はいた息に含まれる気体で無色)
S+О₂=SО₂「硫黄+酸素=二酸化硫黄」(火山ガス等の臭いのある気体で有毒)
2H₂+О₂=2H₂О「水素+酸素=水」(身近な液体で,生活に欠かせないもの)
Si+О₂=SiО₂「ケイ素+酸素=石英」(鉱物の一種。ガラスの材料で白色)
 これらは2つで1つになる結びつきを表したものです。ここにあげたものには,すべて「酸素」が含まれています。けれども,「酸素」と結びつくものによって性質も形も違うものが生まれてきます。その中には人間にとって有益なものも生まれれば,有害なものも生まれてきます。同じ「酸素」でもそれに関わるものによって全く違ったものが,その結果としてできてきます。
「私たちの心」と「出来事」との間にも,これと同じような関係があるように思います。出来事と出会う私の心の捉え方や受け止め方,関わり方が変わってくることによって,生み出されるその結果も変わってくるように思います。
 今年いただいた出会いの数々を思い出しながら,自分の心のありようや関わり方を点検していきたいと思います。皆様には,本当にお世話になり,ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。