学校日記

ちょこっと通信〜冬休み号

公開日
2011/12/21
更新日
2011/12/21

校長室から

校長室から   〜ちょこっと通信〜
今年を振り返り
 今年一年を漢字一文字で表すとどんな年になるのか,毎年年末になると清水寺の管長が人よりも大きな筆で描かれます。今年は「絆」(きずな)でした。元はと言えば北関東・東北を襲った大地震,その後すぐにやってきてしまった大津波,そして原子力発電所の崩壊に伴う放射能汚染。そしてその復旧復興支援に民間の手が,民間の心が,民間の義捐金が被災地に届けられました。まさに絆という字が当てはまると思いました。
 希薄になりがちな人と人とのつながりが見直された年でもありました。自分にできることは何か,逆にいえば何かできないかを探した方も多いのではないでしょうか。この先まだまだ復興までの長い支援が必要だと思います。できた絆を切らさないようにしていきたいものです。
 関西の人間は阪神淡路大震災を経験して,あの時のことを思い出した方も多かったと思います。もう20年近く前になりますが私もまだハッキリと覚えています。遮断された交通網のなか各地から自転車や徒歩などでボランティア活動に出向いた人も私の周りにもいました。日本の心の中にある絆の心が,こういう大変な時にこそ出てくることはまだまだこの国も捨てたものではありません。
 池田東小学校に立ち戻って考えてみたとき2つのことが頭に浮かびました。
一つ目はペットボトルのキャップの回収についてです。子どもたちのげた箱の正面にペットボトルのキャップの回収場所があったことは多くの方がご存じだったと思いますが,11月にあったPTAフェスティバルにキャップを持参しました。このキャップは開発途上国のワクチン接種の補助金の一部として換金されます。重さにして40kgほどのキャップは何と22人ほどのワクチンに相当します。つまり22人の命を救える可能性になったわけです。ほんの小さなことですが絆の大きさに驚きます。少しだけ残念だったのはその回収箱に使った後のティッシュや紙くずなどが入っていたことです。くず箱ではなく人の命を守る箱なのに,これはマナー違反だと思います。   
ちなみに京都市全体で集まった重量は800kgなので本校の回収の数はとても多いことになります。みなさまありがとうございました。ちなみに今年度のPTAフェスティバルのテーマも「絆」でした。
二つ目は反対に絆を自らが切ってしまう行為が最近時々見られることです。具体的にいえば落書きが最近になっていくつか見つかりました。しかも個人名を書きこんだり,内容も人の心を傷つけたりするものでした。落書きは単に消してしまえば良いものでしょうか?人の心を傷つけた場合,その傷はなかなか消えるものではありません。絡まって切れてしまった絆を再び結ぶには多くのエネルギーを要します。ひょっとして私たちが気付かなかっただけで相当前に書かれたものかもしれません。本校の子どもたちではないかもしれません。(ないことを祈ります)このような絆を切ってしまう言動は私たち教職員も充分に気をつけなければなりません。しかし必ず復旧・復興しなくてはなりません。
今年の漢字一文字の候補には「新」も入っていたそうです。もう一度小さな単位から新しく絆を結び直し大きな絆で繋がることが必要だと考えています。